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若者が一番使っている家計簿アプリは「Money Book」--スマホ画面から読み解く実態

CNET Japan Staff  株式会社テスティー2017年08月14日 08時00分
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 若年層がメインユーザーのスマートフォンアンケートアプリ「TesTee(テスティー)」を運営するテスティーと、CNET Japanが共同で現代の若者たちの実態に迫る同連載。

 第3回目は10~20代の男女2011名(10代:1002人、20代:1009人)を対象に「家計簿アプリ」に関する調査を実施した。この調査を通して、若年層の金銭に対する考え方を紐解いていく。さらに「通貨」についても調査し、決済方法の遷移に対する若年層の意識を調査した。調査期間は2017年7月25~28日。

    【TOPICS】
  • 「若者がお金を使わない」の真意。平均貯金額と貯金する理由意識とは
  • スクリーンショット調査で判明した「利用されている家計簿アプリ」
  • QRコード決済の認知率・利用率は?決済方法の変遷に対する若年層の意識

 まず、10代、20代男女に貯金の状況について聞いた。最も貯金率が高かったのは20代女性で62.1%となった。全体を平均しても若年層男女の2人に1人は貯金をしていることがわかった。


〈10代女性 n=502 / 10代男性 n=500 / 20代女性 n=509 / 20代男性 n= 500 / SA 〉

 貯金していると回答した人に、現在の貯金額を聞いたところ、10代女性で平均31万5391円、10代男性で平均36万9424円、20代女性で平均102万1044円、20代男性で平均90万6592円。年代別の平均額は10代で34万2408円、20代で96万3818円となった。


〈10代女性 n=281 / 10代男性 n=269 / 20代女性 n=316 / 20代男性 n= 292 / 「貯金をしている」選択者のみ / SA〉

 さらに、貯金をしている理由について選択式で回答してもらったところ、10代では男性と女性とで順位が異なるものの「将来の夢や目標のため」「何かあったときのため」「買いたいものがあるため」という3つの理由が上位にランクインした。

 一方、10代と比較して貯金額の高い20代では男女ともに「将来に不安があるため」がランクインする結果となった。20代は自分の願望や欲求のための貯金よりも、将来の備えとしての貯金をしている人が多いことがわかる。


〈10代女性 n=281 / 10代男性 n=269 / 20代女性 n=316 / 20代男性 n= 292 / 「貯金をしている」選択者のみ / MA〉

 さらに、欲しいものがあった時に取る行動について調査した。その結果、10代、20代の男女ともに「その場で買わず後で考えてから買う」という回答が最も多く全体の4割以上を占めた。次いで「欲しいものがあっても実際買うことは少ない」という回答が約3割となった。「欲しいものがあったらすぐに買う」と回答した人は僅差だが、20代よりも10代の方が多い結果となり、10代と20代の貯金理由を補完する結果が出たと言える。

 「その他」と答えた人からは「欲しいものがあったら写真を撮って、あとで検索し最安のものを購入する」「ネットでレビューなどを見て他の人の評価などを参考にする」といった声が挙がった。これらの結果から、若年層は買い物に対して慎重に行動していると言えそうだ。


〈10代女性 n=502 / 10代男性 n=500 / 20代女性 n=509 / 20代男性 n= 500 / SA〉

 続いて、家計簿について調査した。家計簿をつけているかを尋ねたところ、「家計簿をつけている」と答えた人は10代女性で20.7%、10代男性で19.2%と2割程度だった。それに対して、20代女性は37.3%、20代男性は30.6%と、10代と比較して1割以上高い結果となり、20代男女の家計簿をつけている割合が高いことがわかった。


〈10代女性 n=502 / 10代男性 n=500 / 20代女性 n=509 / 20代男性 n= 500 / SA〉

 さらに、家計簿のつけ方を聞いたところ、女性は「ノート」でつけていると回答した人が最も多く、10代女性で43.3%、20代女性で55.8%となった。ノートで家計簿をつけている人にその理由を聞いたところ「データが飛ぶ可能性がある。アプリにもよるだろうが、過去のデータと比較しやすい。余計な要素がない(自分がまとめたいことだけまとめられる)。」 (23歳女性)、「手書きをする機会が少ないので、できるだけ手書きする機会を作りたい」 (25歳女性)、「自分の好きなように管理したいため」という回答が挙がった。

 一方、男性においては、10代は「アプリ」と回答した人が最も多く47.9%、20代は「パソコン」と回答した人が最も多く39.9%となった。パソコンで家計簿を管理している人からは「エクセルのほうが楽だから」 (28歳男性)、「細かい分析ができるから」(27歳男性)という声が挙がった。家計簿をつけるにあたり、女性はアナログで、男性はデジタルで管理している人が多いという、男女間の違いが見られる結果となった。


〈10代女性 n=104 / 10代男性 n=96 / 20代女性 n=190 / 20代男性 n= 153 / 「家計簿をつけている」選択者のみ/ MA〉

 家計簿アプリを利用していると回答したiPhoneユーザー男女134名(10代:66人、20代:83人)から、家計簿アプリのアイコンを設置している画面のスクリーンショット画像を収集。テスティーのツールによる画像解析を実施した。その結果、フォルダ内で「家計簿アプリ」を管理している人は全体の32.9%となり、カメラアプリや音楽系アプリなどをまとめてフォルダ管理している人も「家計簿」アプリについてはホーム画面にそのまま置いてる傾向が見られた。

 さらに、保有している家計簿アプリを調査したところ「Money Book」の保有率が最も高く、149人中37人が保有していた。次いで「家計簿Zaim」が第2位となり149人中14人、「毎日家計簿」「家計簿 簡単お小遣い帳」が同率で第3位となり149人中12人が保有していた。


 アンケート回答者全員を対象に「QRコード決済」に関する認知度や利用率を調査した。QRコード決済の認知度について「知っている」と答えた若年層は17.0%となった。

 この「QRコード決済認知者」を対象に、実際の利用率について調査した結果、約4割の人が「利用したことがある」と回答。認知者は積極的にQRコード決済を利用している様子が伺える。QRコード決済利用経験者に利用契機を尋ねると「友だちに勧められて」「簡単そうだったから」「友だちと一緒に利用した」と言う回答が挙がった。

 上記に加えて、送金アプリの中で利用したことがあるアプリについて調査した。その結果、「Yahoo!ウォレット」が最も多く11.9%、次いで「LINE Pay」が10.5%となった。送金アプリの利用率は1割程度、もしくはそれ以下となった。


画像左〈10代女性 n=502 / 10代男性 n=500 / 20代女性 n=509 / 20代男性 n= 500 / SA〉 画像中〈10代女性 n=63 / 10代男性 n=89 / 20代女性 n=83 / 20代男性 n= 106 / QRコード決済認知者/ SA〉 画像右〈10代女性 n=502 / 10代男性 n=500 / 20代女性 n=509 / 20代男性 n= 500 / MA〉

 最後に「今後、通貨はどのように変わっていくと思うか」と尋ねたところ回答にいくつかの傾向が見られた。まず、「通貨は変わっていく、もしくは現金以外の通貨が流通する」という旨の回答をした人のフリー回答を紹介する。


 さまざまな意見が上がった中で、生体認証やキャッシュレスに移行していくのではという意見が目立った。一方、「現金の流通は存続する」という旨の回答をした人からは現金以外に流通すると思われる通貨の安全性について意見を述べる人が多い印象だ。


 現金払い以外の決済方法が増えていく中でこれらがさらに使われるようになるためには、個人情報などのセキュリティに関する問題の解消や通貨としての信頼の確立が重要になってくる言えるだろう。

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