医療ロボット開発のスタートアップが2億8000万ドルを資金調達

Greg Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2017年08月08日 11時29分

 Auris Surgical RoboticsがシリーズD投資ラウンドで2億8000万ドルの資金を調達した。これにより、これまでの調達総額は5億3000万ドルに達した。

 Auris Surgical Roboticsは、手術支援ロボット「da Vinci」を製造するIntuitive Surgicalの共同創業者Frederic Moll氏によって2007年に創設されたスタートアップだ。Aurisの研究開発や具体的な目標は秘密のベールに包まれている。同社はまだ1つの製品も発売していない。

 2016年、Aurisは同社初の医療ロボット(肺疾患の治療を助ける内視鏡システム)について、米食品医薬品局(FDA)の認可を得た。このロボットは、人体に元々備わっている開口部(FDAの認可を得たロボットの場合は口腔)を使用することで、患者の体にメスを入れることを回避するフレキシブルロボット群の1つである。

 Aurisのウェブサイトに掲載されている声明文は漠然としているが、同社は治療を目指す最初の病気として、肺がんを選んだようだ。

 それでは、なぜ39もの投資家がAurisの最新の投資ラウンドに参加したのだろうか。その主な理由は、Intuitiveが驚異的な成功を収めていることだ。同社は2016年、27億ドルの売上高を記録した。

 Intuitiveがda Vinciに関してFDAの認可を得たのは2000年のことだが、その当時、外科医がその新テクノロジの採用をどれだけ前向きに考えるのか、そして、患者がそれにどのように反応するのかは不明だった。しかし、da Vinciは特に前立腺の切除に伴う合併症を減らせることを即座に証明した。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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