人間を輸送可能なマルチコプターで“空中タクシー”サービスの事業展開を目指しているドイツ企業、Volocopterは、自動車メーカーのDaimlerなどから総額2500万ユーロの出資を受けると発表した。
Volocopterは、クアッドコプター型ドローンと同じ飛行原理で飛ぶ、垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)を開発する企業。人間や重い荷物を運べる実働モデルを開発済み。「Volocopter 2X」は、人間2名また荷物を載せ、搭乗するパイロットによる操縦、遠隔操縦、完全自律飛行に対応している。
空中タクシー(Autonomous Air Taxi:AAT)サービスの実現に向け、2017年第4四半期よりアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで試験運行を実施する。試験は、UAE内で約5年間実施する計画。なお、ドバイでは、早ければ2030年に旅客全体の25%を何らかの自動運転で運ぶスマートモビリティ戦略「Dubai Smart Autonomous Mobility Strategy」を掲げている。
Volocopterは、獲得した資金を技術開発に投入し、空中タクシー市場の覇権を握りたい考え。また、飛行システムやソフトウェアなどの開発を得意とする技術者なども増員するとしている。
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