Amazon.comという企業は、ユーザーとのあらゆる接点を次の商売へつなげたいらしい。商品をユーザーの元へ届ける無人航空機(UAV)を御用聞きとして使い、新たな商品購入やサービス契約につなげる技術を考案した。
同社傘下のAmazon Technologiesがこの技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間7月25日に「TRIGGER AGENTS IN VIDEO STREAMS FROM DRONES」(特許番号「US 9,714,089 B1」)として登録された。出願日は2015年9月25日。
この技術は、クアッドコプターなどのドローンで荷物を配達する際、配達先のようすをビデオ撮影して記録し、そのデータを解析して新たな商品やサービスを配達先のユーザーへレコメンデーションする仕組みを説明したもの。撮影データはドローンから解析システムへ転送し、何らかの方法で特徴を抽出する。このデータの特徴から、ユーザーの必要とするであろう商品やサービスを選び出す。
実施例では、配達先の屋根を撮影した映像から修理の必要な部分があることを検出し、修理サービスを提案する流れが説明されている。具体的には、映像を解析したシステムが何らかのタイミングで、ユーザーに対して「先日の商品お届けの際、お宅の屋根に修理の必要がありそうな部分を見つけました。お近くにある以下の屋根修理サービスをご利用されてはいかがでしょうか」といったメッセージをウェブサイトに表示する仕組みだ。
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