シャープライフサイエンスは8月4日、老化物質のひとつ「AGEs(エージーイー:最終糖化産物)」体内蓄積レベルを測定できるAGEsセンサ<RQ-AG01J>を発売すると発表した。
左手中指の先を測定部に挿入するだけで、AGEsの蓄積レベルを簡単に測定できるのが特徴だ。血液の採取が不要で、所要時間も30~60秒程度。
AGEsは、「糖」と「たんぱく質」が結合して生成される物質。一部の発酵食品や飲料などに含まれるほか、飲食を通じて摂取した糖が、人体の主要構成物質であるたんぱく質と結合し、体内でも生成されることがわかっているという。
偏った食生活や運動不足など、生活習慣の乱れにより体内の糖が過剰になると、AGEsの生成が加速され、血管や骨、皮膚など、さまざまな組織に蓄積される。老化に関与するといわれていることから、健康状態を表す新しい指標としても注目されている。
AGEsにはさまざまな種類があり、一部のAGEsは、光を当てると発光するという特性がある。本機はその特性を利用して、指先に近紫外光を照射し、体内のAGEsが発した光の量を測定・解析することで蓄積レベルを算出。スコア化してA~Eの5段階評価で表すほか、同世代と相対比較した順位(1~100位)を目安として示す。また、付属のプリンタで測定結果を印字することも可能だ。
シャープライフサイエンスは、調剤薬局や美容サロン、コンビニエンスストアなどへの設置を提案し、来店者が手軽に測定できる環境を拡げていくことで、食生活の見直しや運動習慣の改善など、健康への意識向上に貢献したいとしている。
また、9月11~13日に東京ビッグサイトで行われる、美容・健康業界向け専門展示会「ダイエット&ビューティーフェア 2017」に出展予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」