スマートスピーカ「Amazon Echo」に侵入し、「盗聴機」に変える方法が発見されたようだ。英国のサイバーセキュリティ企業MWR InfoSecurityの研究者Mark Barnes氏が報告した。Barnes氏によると、Echoの2016年モデルに搭載された「Linux」にアクセスし、物理的証拠を残すことなくマルウェアをインストールできたという。
「この種のマルウェアを使えば、攻撃者はいつでもデバイスにリモートアクセスしてユーザーの認証トークンを盗み出し、デバイスの機能に変更を加えることなく、マイクの音声をリモートサービスにストリーミング配信できるようになる」と、同社はブログの投稿で説明した。
しかし、現時点でユーザーがパニックに陥る必要はなさそうだ。MWR InfoSecurityの指摘によれば、2017年モデルのEchoはこの脆弱性に対応しているうえ、マルウェアをインストールするにはEchoに物理的にアクセスしなければならないという。
ただし製品開発者は、ユーザーが自らのデバイスをホテルの部屋のような危険にさらされかねない場所に置くことはないと、決めてかかるべきでないと同社は警告している。
一方、Amazonは声明を発表し、2017年モデルのEchoにはこの脆弱性は存在しないことを明らかにしている。
「顧客の信頼はわれわれにとって非常に重要だ」とAmazonの広報担当者は述べた上で、次のように語った。「最新の安全対策が講じられるようにするため、原則として、当社は顧客に対し、AmazonのデバイスをAmazonまたは認定販売店から購入すること、そしてソフトウェアを常に最新の状態にすることを推奨している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果