Facebookは、ユーザーの興味を引くコンテンツをサイト上に表示するための取り組みを続けており、その一環として、ニュースフィードのアルゴリズムをさらに変更した。
同社は米国時間8月2日、ニュースフィードで読み込み時間が短いウェブページを優先し、読み込みに時間がかかる可能性のある記事の表示件数を減らすと発表した。
Facebookは、この変更によってユーザーは、「関連性が高いと感じる記事を読むことにより長い時間を費やす」ことができるようになるとしているが、これは、パブリッシャーらに同社の「インスタント記事」形式を推進するための手段でもある。2016年に導入されたインスタント記事は、パブリッシャーがFacebook上で読み込み時間が短いインタラクティブな記事を作成するためのプログラムだ。
インスタント記事は、導入当初からやや議論の的になっている。パブリッシャーからは、Facebookとコンテンツ制作者との間の広告収入の分配方法を懸念する声が挙がっていた。Facebookは最近、インスタント記事をより魅力的なものにするために、広告配置のための選択肢を追加し、新しい購読者を開拓するためのツールをパブリッシャー向けに提供した。
Facebookによると、ニュースフィードのアルゴリズムでインスタント記事を優先するわけではないが、読み込み速度が今回の最新アップデートで鍵を握る要素であることは間違いないようだ。
Facebookのブログ記事には次のように記されている。
今回のアップデートに伴い、モバイルアプリのニュースフィード内の任意のリンクをユーザーがクリックした場合のウェブページの推定読み込み時間が、まもなく考慮されるようになる。そのユーザーのその時点でのネットワーク接続状態や、対応するウェブページの一般的な速度といった要素が考慮される。読み込み時間が短いと判断されたウェブページへのリンクは、ユーザーのフィードの上位に表示される可能性が高くなる。
Facebookによると、ニュースフィードに対するこの最新の変更は、今後1カ月のうちに順次導入されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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