Amazonの創業者であるJeff Bezos氏が少しの間、世界一の富豪になった。米国時間7月27日、Amazonの四半期決算発表前に同社の株価が急騰したためだ。
同社の株価が1083.31ドルに達したとき、Bezos氏の資産額は923億ドルになり、Bill Gates氏の908億ドルを上回った。
しかし、約4時間後に株価が下落したことで、Bezos氏の資産額は再びGates氏より少なくなった。本記事執筆時点でBezos氏の資産額は893億ドルだ。
Gates氏は自身の所有するMicrosoft株の価値のおかげで、何十年もの間、世界一の富豪の座をほぼ絶えず維持してきた。何度か首位の座を奪われたこともあるが(OracleのLarry Ellison氏に抜かれたことも1度ある)、長期間にわたって首位の座から遠ざかったことはない。
しかし、Gates氏がシアトルの億万長者仲間についにこの地位を譲るときがやがて訪れると考えるのは、合理的な予想だろう。
これが現実になると考える理由は2つある。第1に、Gates氏はこの10年間、慈善家として活動しており、既に310億ドルを寄付している。同氏がもしそれをしていなかったら、Bezos氏は今もGates氏の資産額に迫ることさえできないだろう。第2に、Gates氏は現在、Microsoftの株価上昇による利益をそれほど得ていない。もはや大口株主ではないからだ。Steve Ballmer氏の方がGates氏より多くの株式を保有している。
Bezos氏は世界一の富豪の座に急激に上り詰め、少しの間そこに留まったが、その原因はAmazon株の価値が急騰したことだ。CNBCによると、Bezos氏の「純資産はこの5年間に700億ドル増加しており、この2年間だけで450億ドルも増えている」という。「これは歴史上最大規模の資産拡大かもしれない」(CNBC)
10年前、Bezos氏の資産額はわずか44億ドル相当だった。
Amazonはバブル株であり、その株価は同社の売上高や利益に裏付けられたものではない、と弱気筋は示唆するかもしれない。市場の「調整」によって、Bezos氏はBloombergの「Billionaires Index」で順位を大きく下げるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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