小泉進次郎氏、ライフイズテックの中高生プログラミングを体験--サマーキャンプ視察

 衆議院議員の小泉進次郎氏は7月26日、中高生向けのプログラミングスクールを運営するライフイズテックが主催した、サマーキャンプ2017のIT・プログラミング講座を視察し、自身もプログラミングを体験した。サマーキャンプは、7月24~28日までの5日間、東京大学本郷キャンパスにおいて中高生約115名を対象に開催されている。中高生たちはiPhoneアプリやAndroidアプリの開発、デザイン、ゲーム開発などを学ぶ。

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東京大学本郷キャンパスで開かれているサマーキャンプの様子

プログラミング体験や中高生との交流も

 音楽が流れる会場に、カラフルなお揃いのTシャツを着た学生たちがずらりと並び、熱心にプログラミングをする。

 その様子を視察した小泉氏は、中高生のPC画面を覗き込みながら気になったことを質問し、それに対して学生たちも緊張しながら懸命に答えていた。また、自信がなさそうな学生には「大丈夫、僕より2日先輩だから」(同氏)と言葉をかけていた。さらに、自身でもスマートフォンアプリや3DCGのプログラミングを体験。分からないことがあれば、周囲の学生たちに質問をしていた。

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中高生に質問をする小泉氏
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学生に教わりながらプログラミングを体験

 小学校6年生の時に2015年アプリ甲子園で優勝し、「Life is Tech!School」に通う中馬慎之祐君らと小泉氏が交流する一幕も。中馬君は、卵アレルギーを持つ自身の経験から、外食時に食べたいメニューに自分のアレルゲンが含まれているかを確認できるiPhoneアプリ「allergy」を開発し、高く評価された。サマーキャンプに参加した理由について中馬君は、「昔から勉強が好きで、このようなことを話し合える仲間を作りたいと思ったから」と話した。

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iPhoneアプリ「allergy」を開発した中馬慎之祐君(左)らと交流

 さらに小泉氏は、学生たちがスマートフォンを持つようになった年齢や、Facebookの利用の有無、情報の入手方法などについて質問。女性生徒の「日本のニュースを見ない」という返事に対しては、「若者たちにどうやって政治のニュースを届けるかが課題」(同氏)と語っていた。

プログラミングで得られる力はクリエイティビティ

 視察後、小泉氏はライフイズテック代表取締役 CEOの水野雄介氏と対談した。小泉氏は、2020年より小学校でもプログラミング教育が必修化になることを受け、現場を見なければ国民や学生に対して自身の言葉で語れないと考え、サマーキャンプの視察に訪れたと話す。

 「プログラミング言語に対する理解や知識は、プログラマーにならなくてもこれからの時代の発想、ツールとして当たり前になっていく。自分の役割はこのような学生たちのために環境を整えることであり、3年後(2020年)に学校に入る意味が身に染みて理解できた。外国語と同様、プログラミング言語を習得すると将来における可能性が広がる」(小泉氏)。

 また視察の感想を問われると、会場の雰囲気に最も驚いたと話す。「カラフルなTシャツやミュージックビデオ、スタッフの盛り上げ方。場の雰囲気づくりや一人ひとりの意識、人間力の高さがすごく印象的で感動した」と語った。

 それに対して水野氏は、「大切なのは何を学ぶかという場の意味と、どういうチームを作るかというチームマネージメントの部分。仲間ができると一緒に学んでいく流れができるので、場の価値をいかに作れるかという部分に注力している」とした。

 最後に小泉氏は、「『プログラミングで獲得するスキルはロジカルシンキングと言われるが、実はクリエイティビティ』という言葉が腑に落ちた。クリエイティビティは学生が自分を表現して幸せになることに必要。これまでの日本は与えられたルールの中で最大限の力を発揮することに長けていたが、ルールがない中で自由に切り開いていくことは苦手だった。しかし、プログラミング教育を通じて、ゼロから1を生み出していけるなら、日本にとって大きな力となるだろう」と期待を語った。

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