Microsoftがついに、Intelの「Clover Trail」世代のプロセッサファミリを搭載した機器へのサポートに関する疑問に答えた。
これらのプロセッサを搭載した機器のユーザーは今まで「Windows 10」の無償アップグレードの提供を受けてきたものの、最近「Windows 10 Creators Update」にアップグレードできないという状況に直面していた。Windows 10 Creators Updateは4月にリリースされている。
Microsoftの担当者は米国時間7月19日付けの電子メールでの声明で、これらの機器に対するソフトウェア修正を提供しないことを認めた。しかし、「Windows as a Service」のポリシーからは外れるものの、これらの機器に対して今後6年間はセキュリティアップデートを提供し続けるという。既存のポリシーでは、セキュリティアップデートは2018年の早い時期に終了することになっていた。
声明の内容は以下の通りだ。
Windows 10で、われわれは月例の品質アップデートと年2回の機能アップデートを通じて継続的に価値をもたらすWindows as a Serviceというモデルを導入した。そしてアップデートの提供ペースとともに、サポートライフサイクルのポリシーに若干の変更を加え、Windows as a Serviceモデルとの整合性を持たせた。優れたWindows 10エクスペリエンスをもたらすうえで、ハードウェアとドライバ、ファームウェアの組み合わせをサポートすることが要求されている点を鑑み、われわれはサポートライフサイクルのポリシーを改訂し、特定機器のハードウェアサポート期間との整合性を保つようにした。このことは、ハードウェアパートナーが特定機器やその核となるコンポーネントのサポートを終了し、ドライバのアップデートやファームウェアのアップデート、修正を提供しなくなった場合、該当機器はWindows 10の将来の機能アップデートで正しく動作しなくなる可能性があるという意味を持っている。
これは、IntelのClover Trail世代の「Atom」プロセッサを搭載している機器に適用される。こういった機器に最新のWindows 10機能アップデート、すなわちWindows 10 Creators Updateを適用しようとした際、最高のエクスペリエンスを実現するうえで追加のハードウェアサポートが必要となる。しかし、これらのシステムはもはやIntelによってサポートされていない(End of Interactive Support)ため、Creators Updateは必要なドライバのサポートがなければ、パフォーマンスに影響を及ぼす可能性もある。
われわれはこのような問題が存在することを把握しており、古いハードウェアのサポートについて最善の方針を判断しようと積極的に取り組んでいる。顧客に対するわれわれのコミットメントの一環として、Windows 10が稼働するこれらClover Trail搭載機器に対しては、優れたユーザーエクスペリエンスを提供できると確認できている「Windows 10 Anniversary Update」を提供し続ける予定だ。また、Windows 10 Anniversary Updateが稼働するこれらの特定の機器に対して、「Windows 8.1」の延長サポート期間に合わせ、2023年1月までセキュリティアップデートを提供し続ける予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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