消費者庁は7月19日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントならびにグリーに対して、景品表示法第7条第1項の規定に基づく措置命令を行ったとする資料を公開した。
ガンホーは、スマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)と「ディズニー マジックキングダムズ」の2タイトルについて指摘を受けた。パズドラは2月13日から26日に実施した「特別レアガチャ『魔法石10個!フェス限ヒロインガチャ』」にて出現する13種のモンスターのうち、2種のみが「究極進化」を行えるところを、13種すべてのモンスターが究極進化を行えるとライブ配信番組で告知していた。
またディズニーマジックキングダムズにおいては、キャラクターとジェムがセットになったゲーム内アイテムのパックを、別々に購入する場合の合計金額よりも安いかのように表示していたが、実際には別々に購入する場合の合計金額と比較して安くなかったという。
パズドラについては優良誤認表示、ディズニーマジックキングダムズについては有利誤認表示に該当するとし、ともに再発防止策を講じることや、これを役員ならびに従業員に周知徹底すること、今後は同様の表示を行わないことを命令したとしている。
なおガンホーの発表によると、「ユーザーのみなさまに誤解を招き得る表現があったこと」とし、ゲーム内の仕様を変更するなどの補償措置を実施した上、当該表示についても消費者庁に自主的に報告したという。
グリーは、フィーチャーフォン向けの自社ウェブサイトにおいて、2016年12月26日から2017年1月13日まで実施した懸賞企画「超豪華プレゼント!年末年始キャンペーン」で、表示していた当選本数を実際の当選本数が下回っていたという。これが有利誤認表示に該当するとし、ガンホーと同様に再発防止策や役員ならびに従業員への周知徹底、今後は同様の表示を行わないことを命令したという。
なおグリーの発表によると、1月13日に正しい表示に修正したうえ、2月21日からフィーチャーフォンでこのキャンペーンに有償コインを消費して申し込んだ利用者を対象に、全額返金手続きを開始していること、また無償コインを消費して申し込んだ利用者には、そのGREEアカウントに全コインを返却したとしている。
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