バスの周りを人が歩いていることなど日常茶飯事だ。にもかかわらず、バスのような公共交通機関に歩行者を検知する機能がいまだに搭載されていないのは、ちょっとした驚きと言える。だが、Daimler Busesのおかげで、その状況が変わりそうだ。
Daimlerの1部門であるDaimler Busesは、2018年春から、同社「Mercedes-Benz」ブランドおよび「Setra」ブランドのバス車両に「Active Brake Assist 4」(ABA 4)を提供する。ABA 4は、自動緊急ブレーキと歩行者検知の両機能を統合した世界初のバス用システムだ。
ABA 4を実装したバスは、長距離と短距離のレーダーシステムを搭載する。長距離レーダーは、最大250m先の車両や障害物、最大160m先の自転車、最大80m先の歩行者を検知できるという。また、短距離レーダーは70m以内の範囲で機能し、バス前方の左右にいる歩行者まで認識できる。これは最新のMercedes-Benz車に搭載されているセーフティシステムと似た機能だ。
ABA 4はかなり遠くの物や人を検知できるため、まず視覚と音声でドライバーに警告する。それによってドライバーに、事前にクラクションを鳴らしたり、ハンドルを切って危険を回避したりする時間を与える。ドライバーがそうした操作を行わなかった場合、ABA 4は自動でパーシャルブレーキをかける。
バス愛好家のためにお伝えすると、ABA 4システムは2018年春から、Mercedes-Benzの「Tourismo」、Setraの「ComfortClass 500」「TopClass 500」に搭載される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?