500 StartupsのD・マクルーア氏、セクハラ問題で経営から退く

Tas Bindi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2017年07月04日 12時00分

 500 Startupsの共同創業者Dave McClure氏が、経営から退くことが明らかになった。仕事の場で複数の女性に対してセクシャルハラスメントを働いたとして、複数の内部告発者に名指しされたことが原因だ。

 内部調査の結果、シリコンバレーに拠点を置くスタートアップアクセラレーター兼投資ファンドの500 Startupsは、McClure氏が複数年にわたって複数の女性に不適切な性的誘いかけを行っていたことを確認した。

 500 Startupsはその後、McClure氏の先頃のビクトリア州への出張を手配し、500 Startupsのメルボルン部門に300万オーストラリアドルを投資したLaunchVicらに謝罪した。

 500 Startupsを共同創業者で、今回の件を受けて同社の最高経営責任者(CEO)に就任するChristine Tsai氏はブログ記事で、「われわれはこの件でつまずいたが、これを失敗のまま終わらせるつもりはない。過ちから得た知恵によって、今後も自分たちの使命のために働き続ける。LaunchVicとの提携の下、われわれは強力なスタートアップアクセラレーションプログラムを共同で構築して、オーストラリアの起業家に大きな価値を提供し、地元のスタートアップコミュニティーの育成も支援できると確信している」と述べた。

 LaunchVicはMcClure氏の行動に対する社内調査が行われていたことについて、The New York Timesの記事で知るまで認識していなかったことを認め、500 Startupsの文化が大幅に改善されなければ同社への支援を撤回する可能性もあると述べた。

 McClure氏はブログ記事で自身の行動を認め、謝罪した。

 「私は仕事関連の場で複数の女性に言い寄った。それが不適切だったことは明白だ。私は複数の人間を恥ずべき不適切な状況に置き、身勝手にもそうした状況を利用してしまった。もっと分別があってしかるべきだった。私の行動は弁解できないものであり、間違っていた」(McClure氏)

 「状況や他者に強制されるまで、自分の行動を変えなかったことを恥ずかしく思う。実際のところ、私がさらなる悪行を犯すのを阻止したのは、個人的な評判や職業的な評判への相当なリスクを承知で私の不快な行為を告発した人々、そしてChristine氏と500チームのほかの関係者だ」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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