Amber Mobilityは、電気自動車BMWi3で2018年の自動運転を目指しているが、並行して自社で「Amber One」を開発。2016年、プロトタイプが発表された。
Amber Oneは、究極のシェアカーとして開発されており、重量700kgの軽量ボディ、1回の充電で400km走行可能、150万km運転のキャパを持つという。モジュール構造でカスタマイズも可能だ。週33ユーロを払えば、専用アプリを使って歩行範囲内でいつでも車にアクセスできるようになるという。2018年には小規模スケールでプロダクションラインに入るとしている。
ガソリンから電気へ、有人運転から自動運転へ――。自動車業界は自動車発明以来最大の転換期にあるといわれて久しい。機械化から電子化、デジタル化、そして情報化に移行することで、グーグルなどの企業も自動車開発に参入している。技術競争は激化しているが、その先にどんな風景が待っているのだろうか。
自動運転は歴史上人類が経験したことがないものであり、SF映画のように現実感をもって想像できないというのが一般の考えではないだろうか。そこにシェアという概念を持ち込み、自由を確保しながら個人負担、環境負荷、渋滞、そして駐車場問題も軽減するという具体策が提示されることで、霧の向こうに輪郭が見えるような気がした。Amber Mobilityのいう「持続可能な未来」という風景がパラダイムシフトの先にあるのではないだろうか。
アイントホーフェン市、ヘルモント市の協力を得て、2018年の中頃、アイントホーフェンでの自動運転実現を目指す。
(編集協力:岡徳之)
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