NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は7月3日、セキュアな企業向けモバイルネットワークサービス「Arcstar Universal Oneモバイル グローバルM2M」において、IoTに適した「100円SIM」の提供を開始すると発表した。初期費用は1回線あたり税別500円。
100円SIMは、モバイル回線からインターネットを経由せずに閉域網であるVPN「Arcstar Universal One」に接続することが特徴のモバイルネットワークサービス。機密性の高い企業データや個人情報の通信、重要な設備をつなぐIoTの用途に適しており、インターネット上のサイバー攻撃を受けることがないため、セキュアなネットワークを利用したIoTの通信環境を構築できるという。
また、IoT機器あたりの通信量が1Mバイト以内であれば、月額料金が税別100円と低価格なため、見守りサービスや機器の遠隔監視などに適しているという。IoTサービスの運用を開始し、IoT機器が実際に通信を始めるまで、最大11カ月間は通信料金の課金は開始されないとのこと。
ポータルサイトから一元的に、利用者自身がSIMカードの利用、休止などの状態の切り替えができるほか、データ通信量の確認や通信量が閾値を超えた場合のアラート設定などによる利用状況の可視化に対応。これらの機能はAPIでも提供されるため、導入する企業のシステムと連携させることで管理を自動化できるとしている。
さらに、同一国、同一地域内で複数のモバイルキャリアと接続できるため、接続しているモバイルキャリアで障害が発生した時や、圏外になった場合でも、別のモバイルキャリアと自動で接続して通信を継続できるという。
適用国・地域は、日本、オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、サウジアラビア、シンガポール、台湾、タイ、トルコ、ベトナム、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、イギリス、カナダ、メキシコ、アメリカ合衆国、南アフリカ、チュニジア(全25カ国・地域)。
なお、100円SIMは、同社が提供する「Enterprise Cloud」やマイクロソフトの「Azure」、Amazon Web Servicesの「AWS」など、多様なクラウドサービスに接続できるため、利用者のニーズに応じてサービスを組み合わせることで、柔軟なIoT環境を構築できるとしている。
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