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編集記者のアンテナ

「アイマス シンデレラガールズ」5thライブ静岡公演で感じた“背中を見せるステージ”

佐藤和也 (編集部)2017年07月01日 08時30分
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 CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを、独自の視点で紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。今回はエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。6月24日と25日の2日間、静岡県のエコパアリーナにて行われたイベント「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!!」静岡公演における、25日公演分の模様をお届けする。

  • 静岡公演の会場前に設置されていたポップ

 これは、ソーシャルゲームを基点として多方面に展開している「アイドルマスター シンデレラガールズ」のキャスト陣によるライブイベント。シンデレラガールズとして5回目となる単独周年ライブは、5月から8月にかけて全国7都市14公演を行う大規模ライブツアーとなっている。今回の静岡公演は4会場目で、ツアーの折り返し地点となっていた。

  • 25日はあいにくの雨となったが、屋外にあるCygamesの"フラワースタンド”の映像に、傘を差しながら見入る方も多かった

 静岡公演で出演したのは一ノ瀬志希役の藍原ことみさん、二宮飛鳥役の青木志貴さん、多田李衣菜役の青木瑠璃子さん、木村夏樹役の安野希世乃さん、脇山珠美役の嘉山未紗さん、赤城みりあ役の黒沢ともよさん、宮本フレデリカ役の高野麻美さん(※高の字ははしごだかが正式表記)、前川みく役の高森奈津美さん、小日向美穂役の津田美波さん、上条春菜役の長島光那さん、向井拓海役の原優子さん、龍崎薫役の春瀬なつみさん、佐久間まゆ役の牧野由依さん、大和亜季役の村中知さん、乙倉悠貴役の中島由貴さんの15人。会場には、ファンである“プロデューサーさん”が集結したほか、全国各地の映画館でライブビューイングも実施。アンコールを含めて全24曲、3時間強に及ぶライブを展開した。

  • 出演するアイドルのパネルと、演じるキャスト陣の色紙も飾られていた

 ステージにはお城をイメージしたセット、赤と白を基調にしたマーチングバンド風衣装、イベントテーマの“奇跡の大行進”にちなみ大きな旗を持っての行進と、これまでのライブツアーでも見られた光景から、1曲目に「Yes! Party Time!!」が流れると場内が一気にオレンジ色に染まった。この曲はPlayStation VR用ソフト「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」(シンデレラガールズVR)のテーマ曲であり、静岡公演の時点ではスマホゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(デレステ)のゲーム内イベントでもフィーチャーされていた。とにかくお祭り感が強くノリノリになれる曲で、シンデレラガールズVRのなかで見られた客席を巻き込んでもウェーブもあり、息の合ったコールも含めて序盤から大きく盛り上がっていた。

  • 「Yes! Party Time!!」

 以降も演じるアイドルの魅力を存分に発揮するソロ曲や、ここだけでしか見られないであろう組み合わせによるユニット曲、15人そろっての全体曲など次々と披露した。シンデレラガールズのライブでは、ステージ上の演出もあわせて楽曲の世界観を表現するステージが特徴的。初めてひとりで披露したという高野さんによるソロ曲「き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait!」では、お城のセットに設置された大型スクリーンにフレデリカの出身地であるパリの街並みを映し出し、さらに曲にちなんだカフェをイメージさせる服装を着たダンサーが登場し軽快に歌い上げたほか、津田さん、黒沢さん、長島さんによる「shabon song」では、3人がステージ上からシャボン玉を飛ばすしぐさにあわせて、丸く映し出されたライトが会場中を移動するといったような形の演出も見られた。

  • 「shabon song」

 アイドルマスターの大型ライブに初出演となった嘉山さんと中島さんも奮戦。中島さんはソロ曲「追い風Running」を静岡公演でステージ初披露。どこか悠貴と中島さんが潜在的に持つアイドルとしてのオーラを感じさせるほど、メリハリのきいたダンスや歌声で魅了。トークではキャスト陣からの要望で曲中に行ったウィンクを再度披露し、本人は照れていたが会場中は大歓声。ステージもトークも含めて鮮烈な印象を残した。

  • 「追い風Running」

 また嘉山さんも、青木志貴さん、原さん、村中さん、安野さんとともに披露した「純情Midnight伝説」では、“浜名湖で鍛錬してまいりました”と言って登場するなど、剣道少女の珠美が持つまじめでかっこよさにあこがれる一面を随所に表現。嘉山さん自身がライブの虜になったというほど楽しんでいた様子も見受けられ、そして珠美とともにかっこよく成長することを誓っていた。そんな2人に村中さんを加えた3人によるバラード曲「心もよう」では、役柄としても個人としてもバラードはあまり歌ったことがないとしながらも、“劇団心もよう”と表現するほど感情を込めて歌い上げ、大きな拍手が巻き起こっていた。

  • 「共鳴世界の存在論」

 春菜と飛鳥が静岡出身ということもあり、演じる長島さんと青木志貴さんも気合いの入ったステージを展開。インパクトのある髪の色も含めて容姿がそのまま飛鳥と思えるような青木志貴さんはソロ曲「共鳴世界の存在論」を熱唱。またミニコーナーとして行われた「利きお茶クイズ」において、中島さんとともに挑戦。わからないながらも意味ありげな飛鳥のセリフで場を盛り上げていた。

 そして春菜と同じようにメガネをかけてステージに立つ長島さんも、前述のshabon songや藍原さん、高野さん、牧野さんとともに披露した「Heart Voice」などでアイドルとしてのかわいらしさを表現。またあいさつのなかで静岡で歌えたことの喜びを語った上、この静岡公演に限らず筆者が見ている限りではどのステージでも必ず春菜のセリフをしゃべって締めくくるというあたりに、愛着を感じさせた次第だ。

 そして静岡公演のまとめ役としてけん引していたのが、センターに立った青木瑠璃子さん。展開の初期段階からステージに立ち続けるなど、作品とステージの盛り上げに一役買っていた青木瑠璃子さんが、この静岡公演でも全力のパフォーマンスを披露。ソロ曲「Sparkling Girl」では、李衣菜がヘッドホンを身につけいているイラストが多くあることから、それを再現するかのようにヘッドホンを首にかけて熱唱。ロックなアイドルを目指す李衣菜のかっこよさを存分に披露した。ほかに関連ウェブラジオ番組のパーソナリティを務めていることもあってか、トークでも笑いを誘うところもあれば、的確にフォローを入れたり気遣う場面も多く見受けられステージを引っ張っていた。

  • 「お願い!シンデレラ」

 あいさつのなかで黒沢さんが、青木瑠璃子さんの背中が大きく見えたと言ったときに、後ろを向いて背中を見せるといったちゃめっ気のあるところも見せた一幕もありつつ、ほかのキャスト陣からも頼もしい存在であったことが次々と語られていき、リーダシップを発揮していたことが伺えた。また、石川公演ではリーダーを務めた牧野さんが、ツアーテーマに触れつつ、奇跡は努力をしないと起きないものと語ったり、安野さんが、未来のシンデレラがあこがれるような背中を見せられるすてきなステージにしたいと語っていたように、これまでの積み重ねと経験が新しく入ったキャスト陣にも伝えられていき、そして努力を愛着によって作り上げていったステージだと感じた次第だ。

  • 「ハイファイ☆デイズ」

 また余談ではあるが、個人的に印象的だったのは、終盤で披露した「ハイファイ☆デイズ」だ。L.M.B.G(リトルマーチングバンドガールズ)の楽曲から本来の歌い手でもある黒沢さんと春瀬さんに、ここでは高森さんも加わった3人で披露。高森さん演じるみくは語尾に「にゃ」をつけて話すような猫っぽい口調が特徴的なアイドルということもあってか、歌い出しのところが「レッツにゃー!」となったほか、高森さんが猫耳にしっぽをつけて登場していること、そして黒沢さんと春瀬さん演じるみりあと薫が、いわゆる子どものアイドルということもあり、どこか“猫と遊ぶ子供たち”を感じられるオリジナリティあふれるステージとなっていた。そしてギターサウンド全開の元気ソングでもあるだけに、場内からも息のあったコールがばっちりと決まり、大きく盛り上がっていた。

  • 「ハイファイ☆デイズ」

 そしてそれ以上に印象的、というよりも“ヤバさ”を感じたのは、2曲目に黒沢さんと春瀬さんが披露した「Romantic Now」だ。この曲はみりあのソロ曲としてリリースされ、これまでも数々のステージで披露されてきたもの。この曲を春瀬さんがパンフレットでお気に入りの曲として挙げていたこともあり、また“みりあと薫”の組み合わせで歌う姿を見たいと思っていた“せんせぇ”(※薫が呼ぶプロデューサーのこと)は少なくなかった。さらに、筆者が知る範囲では5thライブツアーにおいて、冒頭の全体曲とMCの後の2曲目はセンターに立ったアイドルのソロ曲という流れになっていたため、ある意味不意打ち感もあった。

 そんなRomantic Nowを歌詞に合わせて表情をころころと変えながら歌い上げていたほか、中盤ではお互いが背中合わせになって歌うところでは、手をつないだり、じゃれあうように頭をぐりぐりとさせたり、パッと離れたときにお互いが楽しそうに見つめ合ったり、また2人でハートマークを作ったりするような一幕も。ステージ上を遊び場と思えるほど楽しんでいるみりあと薫というようにも見え、ほほえましさを感じるとともに、どこか涙腺をも刺激するような感覚を覚えた次第で、特別な、新しい形のRomantic Nowになったようにも思えたところだ。

  • 「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」第1巻特別版イメージ

 今後の展開についても発表があった。無料マンガ配信サービス「サイコミ」にて連載している「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」の単行本第1巻について、オリジナルCD付き特別版の発売が決定。「第6.5話」と題したオリジナルボイスドラマのほか、楽曲「ハイファイ☆デイズ(M@STER VERSION)」(歌:櫻井桃華&橘ありす)、「Orange Sapphire」(歌:市原仁奈&龍崎薫)、「お願い!シンデレラ(M@STER VERSION)」(歌:橘ありす)の3曲を収録。ライブ以降に特設サイトが公開され、お渡し会&サイン会も開催する。

 またCDの新シリーズとして「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS!」を展開。季節をテーマとしたもので、夏をテーマにした第1弾「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS SUMMER!」は8月9日発売予定。新曲「銀のイルカと熱い風」をはじめとして、夏をイメージした新曲やドラマを収録する。シリーズは全4タイトルを予定している。

 また2016年に行われた4thライブの模様を収録したBlu-ray BOXを8月30日に発売する。神戸ワールド記念ホールとさいたまスーパーアリーナの2会場で行われた4公演分をMCを含めて収録。全編にわたりオーディオコメンタリーを収録しているほか、ドキュメンタリー映像などを収録したスペシャルディスクも同梱。全7枚組で価格は3万4600円となっている。

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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