調査の回答者の多くがAIの医療活用に興味を示したものの、人間の医師よりもAI医師を選ぶかどうかについては、反応はさまざまだった。47%が2050年までにはAI医師を選ぶようになるだろうと答え、残りの53%は人間の医師を選ぶと答えた。
ARMの依頼でNorthstar Research Partnersが実施したこの調査には、世界の3938人の消費者が参加した。AIに関して少なくとも基礎的な知識のある消費者を対象としている。
ARMの最高経営責任者(CEO)、Simon Segars氏は、調査結果が「マシンが世界を征服することをさらに懸念する」ものになると予想していたと述べた。だが「AIについて何らかの知識がある人々は、ディストピア的な見方はフィクションの世界のものだとみているようだ」と続けた。
調査では、世界の地域によって反応が異なることも明らかになった。例えば、アジアの回答者の74%はAIが社会にプラスの影響を与えると答えたが、欧州でそう答えたのは42%だった。
「変化の性質とスピードに関する見通しは、地域の経済状態によって異なる可能性が高い」とSegars氏は述べた。
人々がAIへの大幅な転換は何年かのうちに起きると予想していることも分かった。回答者の3分の1を超える人々が、AIは既に日常生活に顕著な影響を与えているとし、約4分の3が2022年までにAIが生活に大きなインパクトを与えると予想した。
AIについての楽天的な見方が多かったが、求人市場に与える影響を含む様々な問題についての懸念も表明された。AIが将来人間の生活に与える最大の問題は何かという質問には、30%が人間の仕事が減ること、あるいは変化することを挙げた。12%は人間にとっての機会が減る社会的問題を挙げた。20%はAIに生活をコントロールされることを、18%はデータの共有および窃盗の可能性について懸念を示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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