Microsoftは米国時間6月20日、ビジネスユーザー向けの動画共有サービス「Microsoft Stream」の一般提供を世界の多数の国で同日から開始したと発表した。
同社は2016年7月にStreamのパブリックプレビュー版を公開していた。
Streamは最終的に、既存の「Office 365 Video」サービスを置き換えるかたちになる。企業はStreamを利用することで、教育や訓練、全社的な情報共有を目的とした動画のアップロードや共有、管理、視聴が可能になる。
StreamはOffice 365 Videoと同様、「Azure Media Services」プラットフォーム上に構築されている。また、Streamは「SharePoint」や「Microsoft Teams」「Yammer」「Office 365 Groups」との統合を念頭に置いて設計されている。なお、Streamは「Azure Active Directory」を用いることで、アクセス認証や暗号化機能を実現している。
Streamは、音声認識によるテキスト変換機能を活用した音声の検索や、動画における顔認識、タイムコードの関連付けが可能となっている。Microsoftはまた、Streamのユーザーインターフェースを改良し、よりきめの細かい管理機能を実現している。
StreamによるOffice 365 Videoの置き換えはすぐに実施されるわけではない。Microsoftによると、これは段階的な移行になるという。そしてOffice 365 Videoは、すべての顧客の移行が完了するまで、サポートおよび保守が続けられる。Streamへの移行を説明するページによると、移行作業は2017年の後半から開始される予定だ。
Office 365 Videoのいくつかの機能(「Office Delve」や「SharePoint Enterprise Search」「SharePoint Home」、ShaprePointモバイルアプリとの統合のほか、動画の視聴統計を確認する機能やRESTプログラミングインタフェースのサポートなど)は、Streamではまだ利用可能になっていない。また、Microsoftが20日付けのブログ記事で明らかにしたところによると、公開動画に対する匿名アクセスやライブストリーミングもまだ実装されていないという。
Streamの詳細な機能とリリース日、リリース対象地域に関する計画はStreamのページから確認できる。
Streamが含まれるプランは、「Office 365 Education」と「Office 365 Education Plus」「Office 365 Enterprise K1」「Office 365 Enterprise K2」「Office 365 Enterprise E1」「Office 365 Enterprise E3」「Office 365 Enterprise E5」となっている。Office 365のビジネスユーザーであれば、StreamはOfficeアプリランチャーを用いて、あるいはStreamのウェブサイトにサインインすることでアクセスできる。またStreamは、Office 365のユーザーでなくてもスタンドアロン型のサービスとして利用でき、無償トライアルを利用することもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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