サイバーセキュリティ研究者グループが米国時間5月31日、「Shadow Brokers」を名乗るハッカー集団にエクスプロイトの対価として要求されている2万5000ドルを調達するため、クラウドファンディングキャンペーンを開始した。同グループは36時間で3906.62ドルを調達したが、その後、このキャンペーンは中止された。
弁護士や法執行専門家はこの研究者グループに対して、このキャンペーンは災いを招いている、と警告した。同グループは、盗まれたエクスプロイトを犯罪組織から購入すれば自分たちが多くの法的問題に直面することに気づいたため、今回のクラウドファンディングキャンペーンの中止を決定した。
Shadow Brokersは5月30日、より多くのエクスプロイトを購入する方法を指示し、誰も購入しなければ、「Data Dump of the Month」の一環として6月にそれらのエクスプロイトを流出させると脅した。Shadow Brokersは100Zcash(暗号通貨の一種で、記事作成時の時価では2万2787ドルに相当)を要求している。
今回のクラウドファンディングキャンペーンに寄付されたビットコインは、払い戻される予定だ。声明によると、残った寄付金は全て電子フロンティア財団(EFF)に送られるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス