サムスンの「Galaxy S8」は素晴らしいスマートフォンの1つだが、約束されていた機能がまだ1つ搭載されていない。仮想アシスタント「Bixby」だ。主力端末にリリースするとサムスンが述べていたこともあって、少なくとも米国では残念な事態になっている。
Bixbyは4月21日に発表されたが、直ちには提供されなかった。サムスンはこれについて、実際にはBixbyの一部はGalaxy S8に搭載済みで「Vision」「Home」「Reminder」などが利用可能となっており、メインの「Bixby Voice」機能は「2017年春」に同端末の米国版で提供開始する予定だと釈明していた。
残念ながら、その期限は過ぎてしまった。農事暦に照らし合わせると厳密には過ぎていないのかもしれないが、米国では戦没将兵追悼記念日(5月の最終月曜日)の週末から夏だ。The Wall Street Journalによると、Bixbyには追加試験が必要で、完成はまだ数週間先になる見込みだという。そうなると、リリースは6月半ばということになる。
「Bixby Voiceは、時間をかけることによって自然言語理解をさらに高めることができるので、われわれは現在、リリースに向けて米国におけるユーザーテストの範囲を拡大しているところだ」とサムスンの担当者は米CNETに対して述べた。
Googleの「Googleアシスタント」、Amazonの「Alexa」、Appleの「Siri」が既に、AI分野の優位とコネクテッドホームの制御をめぐる激しい三つ巴の競争を繰り広げる中、遅延の代償は高くつきそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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