UPDATE Googleの元幹部で「Android」の生みの親であるAndy Rubin氏が、「Essential Phone」を発表した。着脱可能なコンポーネントで構成されるモジュール式スマートフォンに新たに挑んだ製品となっている。
この製品は、まずは米国にて699ドルで提供される予定だ。着脱可能な360度カメラと本体のセットが、期間限定で749ドルで提供される。通常価格は898ドルになる予定。
Essential Phoneには多数の独特な特徴がある。まず、5.71インチのディスプレイは、中央に配置された前面カメラ用のスペースを除いて端末の上部と両側いっぱいを占めている。ベゼルに相当する部分は端末下部の一辺にしかない。QHDディスプレイの解像度は2560×1312ピクセルで503ppi。
この端末は、「Android Nougat」バージョン7.1.1とQualcommの最上位プロセッサ「Snapdragon 835」が搭載された状態で出荷される。4GバイトのRAMと128Gバイトのストレージを装備し、バッテリ容量は3040mAh 。1300万画素のメインカメラと800万画素の前面カメラが搭載されている。指紋リーダーも背面に装備する。
サイズは、高さ141.5mm、幅71.1mm、厚さ7.8mm。重量は185g未満。
「iPhone」やサムスンのアルミフレームとは異なり、Essentialの本体はチタンとセラミックでできており、同社によると、落下試験で競合製品よりも高い衝撃耐性を示したという。
現時点で用意されているアクセサリは、360度カメラと充電ドックの2つ。どちらも磁気コネクタで接続し、無線でデータが転送される。
360度カメラには、2つの端子を介して本体から電力が供給される。2つの1200万画素センサに加え、4個のマイクを3Dオーディオ録音用に装備する。
Essentialは、パーソナルアシスタント兼ホームスピーカーである「Essential Home」も発表した。セキュリティカメラ、音楽システム、スマート電球に対応するように設計されている。
Rubin氏によると、Essential Phoneはいくつかの基本的価値観に基づいて構築されており、その1つがブロートウェアの排除だという。
「端末はユーザーの個人的資産だ。ユーザーが求めないものを強制的に搭載することはしない」とRubin氏はブログで述べている。
モジュール式設計という性質上、端末を毎年買い替える必要はないはずだとEssentialは考えている。
そして端末がユーザーの所有物であることを示すために、同社は端末に企業ロゴも付加していない。
同端末は、ブラックムーン、ステラ―グレー、ピュアホワイト、オーシャンデプスの4色展開。
Essential Phoneは、米国で5月31日から予約受付を開始する。購入に関する全般的な情報や他国での販売予定については発表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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