Raspberry Pi財団は、アイルランドのダブリンに拠点を置くCoderDojo財団が世界1000カ所以上で展開するプログラミング道場「CoderDojo」を合併する。
両財団が目指すのは、約9000人のボランティアの支援を受けて現在69カ国に展開する約1250カ所のCoderDojoを、2020年までに4倍の5000カ所に拡大することだ。目標として、100カ国で参加者数18万5000人の達成を掲げている。
2つの慈善団体は今後も独自性を保ちつつ、共通のミッションで協力することになる。具体的には、7〜17歳のより多くの子どもに、プログラミングの方法や、アプリ、ウェブサイト、ガジェットの制作方法を教えていく。
CoderDojoは、アイルランドの起業家James Whelton氏とオーストラリアの起業家Bill Liao氏が、2011年にアイルランドのコークで立ち上げた。2人は、アイデアをコードで実現する方法を子どもたちが指導者から学べる場を作りたいと考えた。
Raspberry Pi財団は、大人気のシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」を開発したほか、2015年には、「Code Club」を後援している。Code Clubは、CoderDojoに似ているが、9〜11歳を対象にした英国のプロジェクトだ。
Raspberry Pi財団の最高経営責任者(CEO)であるPhilip Colligan氏は、次のように語る。「Raspberry Pi、Code Club、CoderDojoを束ねることで、若者にコンピューティングやデジタル制作への関与を促す最大規模の世界的な取り組みが実現する」
合併するからといって、CoderDojo参加者がRaspberry Piのみを使用する必要はない。CoderDojoは、今後も「ソフトウェアやハードウェアに関して偏らない」内容となると保証し、こうした価値観はRaspberry Pi財団と共有されていると述べている。
なお、Colligan氏はCoderDojoの理事会に、Whelton氏とLiao氏はRaspberry Pi財団の理事会にそれぞれ加わることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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