リストグループ、横浜戸塚に160棟のエコタウン建設--BELS5つ星で専用ローンも

 神奈川、東京を中心に総合不動産事業を手がけるリストグループは、横浜市に先進エコタウン「リストガーデン nococo-town」(nococo-town)を建設。全160棟が省エネルギー性能指標「BELS」の5つ星を取得予定としている。


「リストガーデン nococo-town」に建てられた住宅

B工区建設予定地

 nococo-townは、神奈川県横浜市戸塚区に建設。最寄り駅となる戸塚駅からバスで15分ほどの距離にある。元は自動車工場があった場所で、全体敷地面積は2万7427.82平方メートル。住宅近くにはホームセンターやスーパーマーケットがある。6月にA工区27棟、7月にB工区133棟の販売を開始する。

 住宅は、面積が95~96平方メートルで、販売価格は3000万円台を予定。近隣の住宅からは20%程度高い価格設定だが、BELS5つ星の省エネ住宅のほか、nococo-town内にはセキュリティカメラ11台を設置。集会所としての役割を果たす「クラブハウス」や「みんなの農園(nococoファーム)」を有するなど、街全体をコーディネイトすることで、高付加価値を提供する。住民は月額3500円の管理費が必要となり、管理はLISTのグループ会社が担当。セキュリティやクラブハウスの維持は管理費で賄われる。

 各住宅には、IoT機器を設置した「インテリジェントホーム」を導入。これは、IPカメラ、赤外線センサ、ドア窓センサ、家電コントローラなどから構成され、いずれの機器も専用アプリ「インテリジェントホーム」を使い、タブレットやスマートフォンから一括操作が可能だ。ドアの開閉に合わせて、エアコンをオン、オフするなど、連携動作にも対応する。利用は6カ月間無料で、その後は月額1380円の有料対応になる。

  • 「インテリジェントホーム」で使用する赤外線センサ。玄関、リビングなどに設置されており、侵入者を検知する

  • 玄関に取り付けられたIPカメラ。暗視機能付きで夜間の撮影にも対応する


ドアに設置したセンサと連動し、カメラが撮影を開始。撮影した映像はメールなどで送付が可能。機能をオフにすることもできる

 ターゲットは子育て世代としており、城南信用金庫と組んで、BELS5つ星専用の40年住宅ローンを初導入。月々の支払額を抑えるほか、地域の子育て支援団体「NPO 法人子育てネットワークゆめ」「戸塚区保育協力者グループ きらきらの会」「ウルトラ マンマ」と連携した無料の子育てサポートを実施する。

 玄関前には菜園スペースを用意。横浜薬科大学監修の下、ハーブを育て、近隣住人と分け合える「ハーブシェア」という施策も試み、独自にコミュニティを築き上げていく計画だ。


住宅の玄関前に設けられた小さな菜園スペース。郵便受けの下に「シェアプレート」が、ハーブをシェアする意思表示になる

 リストグループでは、神奈川県横浜市保土ケ谷区に全40棟の「LIST GARDEN YUMEMACHI」や東京都世田谷区に全5棟の「LIST GARDEN Aurelian-Fukasawa」を手がけるなど、さまざまなエコタウンを建設。しかし160棟という大規模のエコタウン建設は今回が初めてになる。

 ゼロエネルギーハウスを実現したLIST GARDEN Aurelian-Fukasawaなどに比べ、エコハウスの普及版のような内容に仕上げたところが最大の特徴。他社にも真似しやすいエコハウスにすることで、業界全体でこの市場を盛り上げたいとする。

 今後は、国内戸建て分譲におけるエコハウス普及を目的にしているほか、東南アジアを中心としたエコタウン開発などにも取り組んでいく。


「リストガーデン nococo-town」の全体像。手前にある白い建物はクラブハウスのイメージ

3Dプリンタで作られた住宅の模型

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