NTTデータと住環境研究所(JKK)は、一般住宅などにおいて、コミュニケーションロボットが高齢者の生活改善に効果があるかを検証する実証実験を5月17日より開始する。
同社では、今後日本で想定される、介護人材不足や在宅での介護の増加といった課題解決に向けて、コミュニケーションロボットと要介護高齢者との対話を用いた介護支援サービスを検討しており、JKKでは東北大学加齢医学研究所などと連携し、脳の育成、活性と住まいや暮らし方の関係性についての調査・研究を実施している。
今回の実証実験では、コミュニケーションロボットが高齢者の会話促進および健康的な暮らしに寄与するという仮説を立てて、その有用性に関する検証を実施。高齢者が楽しんで会話できるようなシナリオをNTTデータで開発し、一定のタイミングで「水分を補給しましょう」などと呼びかける機能により、高齢者の行動を促し活動意欲を引き起こすことができるとしている。
実験に使うロボットは、ヴイストンの「Sota」を使用し、NTT研究所の「corevo」関連技術を実装。音声認識、対話制御、音声合成の各機能を有する「クラウドロボティクス基盤」とインターネットで接続する。
今回の実験結果をもとに、高齢者の生活改善および同居家族や介護スタッフの負担軽減を目的とした、コミュニケーションロボットを用いた製品を開発。2017年度中をめどに商品化するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」