ソフトバンクの10兆円ファンド、アップルやシャープが初期の出資者として参画

 ソフトバンクの投資ファンドであるSoftBank Vision Fund(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)は5月20日、930億米ドル超(約10兆4000億円)の出資コミットメントを取得し、大規模な初回クロージングを完了させたと発表した。

 ソフトバンクグループ、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)、ムバダラに加えて、アップル、フォックスコン、クアルコム、シャープが出資者として参画する。同ファンドは、今後6カ月間で合計1000億米ドルの出資コミットメントを取得する形で、最終クロージングを目指す。

 ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、“情報革命”の次の段階の基盤となりうる事業の構築には、これまでにない大規模かつ長期的な投資が必要であるという信念の下に設立。上場・非上場や保有する株式割合の多寡を問わず、IoT、人工知能、ロボティクス、通信インフラ、データ活用ビジネス、金融テクノロジなど、広範囲のテクノロジ分野で投資活動をしていくという。

 また、1億米ドル(約111億円)以上の投資金額で、かつ同ファンドの投資戦略に合致する案件については、優先的に投資する権利を保有。「ソフトバンク 2.0」の構想を実現するための主要な手段だとしている。

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