Facebookが、2014年にWhatsAppを買収した際に「誤解を招く情報を提供した」として、欧州委員会(EC)が同社に罰金を科すことを発表した。
Facebookは当時、ユーザーのFacebookアカウントとWhatsAppアカウントを対応付ける手段はないとECに対して述べていた。しかし2016年8月、両者のアカウントが実際にリンクされたことから、ECは、Facebookの従業員らが2014年の時点でその可能性を認識していたと判断し、同社に1億1000万ユーロの罰金を科した。
Facebookは2014年10月にWhatsAppの買収を完了している。買収金額は190億ドルだった。欧州連合(EU)は2016年12月、Facebookの調査を開始すると発表した。
ECのMargrethe Vestager委員は、「18日の決定は、企業各社に対し、正しい情報を提供する義務を含めて、EUの合併規則のすべての側面を遵守しなければならないことを明確に示すものだ」と述べた。「Facebookには、相応かつ抑止力のある罰金を科す。ECは、正確な事実を完全に把握したうえで、合併が競争に与える影響を判断できなければならない」(Vestager委員)
Facebookは声明で、EUとのやり取りの中で同社は「誠意を持って行動した」と述べた。
「2014年の提出書類における当社の誤りは故意によるものではなく、ECは合併の審査結果に影響はないことを認めている。18日の発表で本件は解決することになる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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