LINEは5月17日、パスワードレス認証(生体認証など)の技術仕様、認定仕様などの国際標準化を提唱する非営利団体「FIDOアライアンス」へ、ボードメンバーとして加盟したと発表した。
FIDOアライアンスは、2012年に設立された国際標準化団体。Google、Microsoft、Intel、ARM、NTTドコモなど、34社のボードメンバーを含む250社以上のインターネット企業、ソリューションベンダー、金融機関、クレジットカード事業者、通信事業者など、幅広い業界の企業や団体が活動する。
同団体が提唱する各種技術仕様は、汎用性、互換性、セキュリティが考慮されており、パスワードを入力せずにさまざまなサービスが利用可能になるという。なお、インターネット上の技術標準を策定するための国際標準化団体「W3C(World Wide Web Consortium)」においては、2016年より「FIDO 2 Web APIs」の仕様をベースとした新しい国際標準仕様「Web Authentication」の策定作業が開始されている。
認証方式は、生体認証と公開鍵暗号方式をベースとした認証プロトコルとしてパスワードレス型認証(UAF:Universal Authentication Framework)および、2要素認証(U2F:Universal Second Framework)、ウェブアプリケーション向け認証などの仕様が提供されている。
同社では、これらの認証方式をLINEや、その他アプリケーションに導入する事により、現在のパスワード認証に起因するセキュリティやプライバシーに関わるさまざまな問題(フィッシング、アカウント乗っ取り、サービス不正利用など)の解決を期待しているという。
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