NTTデータ関西は4月24日、大阪市立大学(大阪市立大学)と大阪市立弘済院附属病院(弘済院附属病院)とともに、ロボットによる認知症診断支援の実現性を検証する実証試験を開始すると発表した。期間は4月~6月まで。
実証実験は、認知症疾患医療センターの指定を受けている弘済院附属病院で行われる。
ロボットは、ヴイストンのコミュニケーションロボット「Sota」を利用。Sotaが認知症診断の対象者に会話シナリオに従って「名前を教えて欲しいな」と話しかけ、「○○さん、今日はよろしく!」「今日は何曜日ですか?」といった会話を進めていく。
そうして収集した情報を、NTTデータのクラウドロボティクス基盤で統合的に解析。これまでどおり医師による認知症の診断は行いながら、両者の結果の違いを分析することで、コミュニケーションロボットによる認知症診断支援の実現性や効果を検証する考えだ。
効果測定については、大阪市立大学、弘済院附属病院とも協力して進める。
今後は結果を踏まえて、診断支援アルゴリズムの開発やさまざまなデバイスへの適用を検討する。コミュニケーションロボットを使った認知症診断支援ソリューションを実用化し、認知症の予防や早期発見、医療現場の人材不足解消を目指すとしている。
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