暑くなって水辺で遊ぶ季節になると、水難事故のニュースが増える。救命胴着さえ着ていれば助かったかもしれない事故も多いが、ライフジャケットを身に着けると動いたり泳いだりしにくくなるため、使える場面は限られる。
そこで、普段は泳ぎの邪魔にならず、いざという時には自動的に浮力を確保してくれる救命器具「PLOOTA」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
PLOOTAは、ネックレスのように首にかけて使う救命器具。普段はコンパクトなのだが、浮力が必要な場合には本体に収納された状態のフロートを炭酸ガス(CO2)で膨らませる。頭が左右からフロートに支えられ、顔が水面から自然と出るので、溺れることなく助けを待てる。
溺れそうな状態を検知する機能を備え、危険な状況になるとフロートにCO2を注入する。具体的には、潜った状態が30秒間続くと、自動的にフロートが膨らむ。そのため、溺れかけてパニックになっていたり、何らかの原因で気を失ったりした場合でも、確実に顔を水面に出してくれる。
フロートは、手動で膨らませることも可能。ボタンを押せば、いつでも浮力を確保できる。
コンパクトなため、体の動きをあまり邪魔しない。そのため、釣りやヨットなどのほか、サーフィンや水泳の際にも役立つだろう。サイズは3種類あり、子どもから大人まで対応する。
CO2カートリッジは交換式で、新しいものを装着すれば繰り返し使える。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月23日まで。目標金額の5万ユーロに対し、記事執筆時点(日本時間5月10日15時)で約1万1000ユーロの資金を集めている。キャンペーン期間はあと43日ある。
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