母語以外の言語を、自在に使えるようになるための魔法のような方法はない。地道に勉強を続けて、着実に実力をつけていくことだ。本書を読むと、それを痛感させられる。だからこそ、必ず実用レベルで英語が使えるようになるように、本当に必要な訓練の方法を本書で知り、継続していくことが重要なのだと分かる。
著者は、帰国子女でもなければ、留学経験もないが、現在はニューヨークタイムズで記者として働いているという。もちろん、英語ができなければ仕事にならない。そのような著者が、お勧めする勉強法は、スピーキング、発音、リスニング、リーディング、ライティングなど、全方面からそれぞれの力を鍛えるために必要なことばかりで、アドバイスに従って継続すれば、やみくもに留学するよりも、真の英語力を鍛えられるはずだ。
「英語の上達を早めるには、並々ならぬ執着心を持つこと」とある。おそらくこれは勉強法を試す以前の問題で、この執着心なくしては、継続して勉強することなどできないだろう。「3分のディクテーション」でさえ、一定期間継続することは、執着心がなければ無理だからだ。そのため、「絶対に英語をものにする」という信念を持って取り組もうという人には、良き師となってくれる本だ。
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