NTTドコモは4月17日、全方位に映像を表示しながら飛行する「浮遊球体ドローンディスプレイ」を世界で初めて開発したと発表した。
浮遊球体ドローンディスプレイは、環状のフレームにLEDを並べた「LEDフレーム」を高速回転させることで残像を発生。全方位に映像を流すディスプレイとして利用できるというもの。球体内部にドローンを搭載し、任意の場所にディスプレイを移動させることができる。
これにより、コンサートやライブ会場において、空中で動き回る球体ディスプレイによるダイナミックな演出のほか、会場を飛び回り広告を表示するアドバルーンのような広告媒体としての活用が可能。サイズは、最大直径が約88cm、重量は3.4kg。ディスプレイサイズは、縦(半周)144×横(全周)136ピクセルとなる。
ディスプレイの開発では、ドローンの機体周囲に球形のディスプレイを備える際に、プロペラによる空気の流れを妨げる、重量が増加するといった課題があったという。しかし、LEDの残像によってディスプレイを表示する技術を応用することで、空中に浮遊する球体型ディスプレイを実現した。
ドコモでは、2018年度の商用化を目指し、スタジアムやコンサートホールなどのイベント会場向けソリューション(舞台演出、広告および案内など)としての提供を検討する。
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