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東芝“極めて異例”の決算会見--「上場廃止ならぬよう最大限努力」 - (page 2)

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原子力事業におけるのれん減損で大幅な赤字

 同社が発表した第3四半期累計業績は、売上高が前年同期比4.2%減の3兆8468億円、営業損失は前年同期比3444億円減のマイナス5762億円の赤字。税引前損失は4360億円減のマイナス5970億円の赤字、当期純利益は531億円減のマイナス5325億円となった。

全社業績
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 平田氏は「WECTECの新規連結や、メモリおよびHDDの販売台数増加による増収があったものの、円高による影響や構造改革によるパソコンとテレビの事業規模縮小がマイナス影響となったのに加えて、為替で3130億円のマイナス影響があった。また、原子力事業におけるのれん減損でマイナス7166億円を計上したことにより、大幅な赤字になった。だが、原子力以外の事業については、ほぼすべての事業において対前年同期比で改善した。メモリはさらに利益の改善が進み、第3四半期では23%の営業利益率になり、第3四半期累計でも16%の営業利益率を達成した。当期純利益については、前年同期に繰延税金資産の取り崩しで約3000億円を計上していたことから悪化。さらに、のれん減損は税務上損金算入であることから、法人税などで1322億円の税金費用を計上した」と説明した。

 同社で2月14日に見通しとして公表した第3四半期業績に比べて、売上高は266億円減、営業損失は316億円減、税引前利益も316億円減、当期純利益は326億円減となった。

 都市ガスおよびLPGの家庭用燃料電池システムに関する製品保証引当金を追加計上したことで営業損失に55億円のマイナス影響、将来受注予定のAP1000プロジェクト用鍛造品などの長納期品手配のための前払い費用の一部について、不確実性が高まっている状況を踏まえ、資産償却したことなどにより、費用を追加計上し、営業損失に261億円のマイナス影響となった。

 セグメント別では、エネルギーソリューションシステムの売上高が前年同期比6%増の1兆857億円、営業損失は前年同期の970億円の赤字から、7598億円の赤字に大幅に拡大。そのうちの原子力の売上高は23%増の5242億円、営業損益は7546億円減のマイナス7564億円の赤字となった。また、火力・水力の売上高は4%増の2418億円、営業利益は175億円増の46億円。国内の増加や、採算性改善などが貢献した。送変電・配電などの売上高は10%減の2061億円、営業損失は838億円増となったものの、マイナス5億円の赤字。太陽光発電の市況悪化により減収となった。連結対象となっているランディス・ギアの売上高は5%減の1294億円、営業利益は13億円減の65億円となった。為替影響がマイナスに働いたという。

 インフラシステムソリューションの売上高は7%減の8385億円、営業利益では前年同期の48億円の赤字から、215億円の黒字に転換した。そのうち、公共インフラの売上高は3%減の2020億円、営業利益は84億円増の2億円の黒字。受注物件の減少があったが、緊急対策の効果で黒字化した。ビル・建設の売上高は9%減の4524億円、営業利益は103億円増の218億円。為替影響と受注物件の減少が影響した。産業システムの売上高は8%減の2174億円、営業損失は76億円増となったが5億円の赤字となった。受注物件が減少したという。

 リテール&プリンティングシステムの売上高は8%減の3718億円、営業利益は前年同期の628億円の赤字から、111億円の黒字に転換。リテール事業が好調に推移したという。

 ストレージ&デバイスソリューションの売上高は4%増の1兆2423億円、営業利益は1318億円増の1546億円となった。メモリの売上高は2%増の6351億円、営業利益は88億円増の1022億円。旺盛な中華スマホやSSD需要により、引き続き売価は想定よりも高く推移。当初計画を上振れる実績となった。HDDの売上高は19%増の3458億円、営業利益は421億円増の272億円。堅調なPC向けおよびゲーム向けに加えて、エンタープライズ向けが伸長したという。デバイスその他の売上高は6%減の2614億円、営業利益は809億円増の252億円となった。円高や事業撤退の影響で減収となったが、注力分野の強化や事業構造改革により黒字転換した。

 インダストリアルICTソリューションの売上高は前年同期比6%減の1618億円、営業利益は前年同期の21億円の赤字から、80億円の黒字に転換した。製造業向けシステム案件が減収となったが、緊急対策と収益改善施策により黒字化した。

セグメント別業績
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