adidasは、ソール部分を各ユーザーに合わせて3Dプリンタで成形するランニングシューズ「Futurecraft 4D」の販売を始めると発表した。まず、2017年4月に300足を限定提供し、2017年の秋から冬にかけて5000足以上を一般販売する。その後、量産体制を強化していき、2018年末には10万足以上を販売する計画。
3Dプリントするのは、Futurecraft 4Dのミッドソール。米国シリコンバレーに拠点を置くCarbonの開発した、光造形3Dプリント技術の一種「Digital Light Synthesis」で成形する。樹脂を熱で融かして積層する3Dプリント技術は、成形速度が遅く量産に向かないうえ、表面の滑らかさに欠け、色と素材に制約があるという。Digital Light Synthesisはこうした問題を克服できたとしている。
adidasは、これまでに蓄積したランニングシューズ用データを参考にして、ランナーの動きやランナーの望むクッション性、安定性、快適性に合わせたミッドソールをデザインし、Digital Light Synthesisで成形する。従来のオーダーシューズと違って試作する必要がなく、ランナーは手軽に最適なシューズを入手できるだろう。
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