テクノロジ業界を権力や名声を重視する傾向に導いた男性志向の雰囲気が、すっかり定着してしまったようだ。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、それに終止符を打つべきだと考えている。
母校の新聞であるThe Auburn Plainsmanとのインタビューで、Cook氏はテクノロジの未来について率直に語った。
同氏は、科学やテクノロジ、工学、数学(STEM分野としても知られる)を勉強する男性の数が女性よりはるかに多いことに言及した。Cook氏は、「これが変わらなければ、米国はテクノロジ分野における優位性を失ってしまうだろう」と語った。
同氏の論理は明快だ。「女性は全労働人口の非常に重要な一部である。STEM関連分野で女性の割合が少ない状態が今後も続けば、米国で十分な技術革新を生み出すことができなくなるだろう。それは純然たる事実だ」(同氏)
テクノロジ業界が女性に男性と同じ給料を支払うようになったのは、つい最近のことだ。
Cook氏は米国時間4月6日、オーバーン大学で行ったスピーチでこれらの問題に言及し、「多様性は重要でないと強く信じている人がいたら、私はその人に対して、他人の声に耳を傾けて、自分が間違っている可能性を考慮するよう促すだろう。そうすれば、多様性は極めて重要だという結論に達するはずだと私は確信している。どのような観点から見ても、その結論は変わらない」と主張した。
多様性は国内総生産(GDP)と製品の品質向上に寄与すると、Cook氏は語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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