YouTubeは米国時間4月6日、チャンネルの視聴回数が1万回に達するまで広告を表示できないよう変更したことを発表した。広告はYouTubeで利益を得る最も直接的な手段だ。
基本的に、今回の変更の狙いは、悪意ある人物が他者のコンテンツを含む偽アカウントを作成する最大の動機の1つ、すなわち簡単に利益を得られる手段を排除することだ。YouTubeは今回の変更を発表するブログ記事の中で、この動きについて、他者の動画を再アップロードしたり、他者のチャンネルになりすますチャンネルを阻止するための対策だと説明した。
6日より、YouTubeはチャンネル上で広告を有効にする「YouTube Partner Program」の設定を変更し、チャンネルの視聴回数が1万回に達するまで広告が表示されないようにした。通常、YouTubeは誰かが動画を約30秒視聴したときに視聴回数1回としてカウントする。
さらに、YouTubeは数週間のうちに、広告掲載を申請する新規クリエーターの審査プロセスも追加する予定だ。チャンネルが視聴回数1万回を達成して、同プログラムへの参加を申請した後、YouTubeはそのチャンネルの活動を審査して、YouTubeのコミュニティーガイドラインと広告主のポリシーに従っているかどうかを確認する。
プロダクト担当バイスプレジデントのAriel Bardin氏はブログ記事の中で、「これらの新しい制限を設けることにより、規則を守っているクリエーターだけに売り上げが入るようになるだろう」と述べた。
視聴回数が1万回以下のチャンネルで6日までに発生した売り上げは、今回の変更の影響を受けない。YouTubeはクリエーターに対し、「YouTube Creator Academy」にアクセスして、視聴回数1万回を達成する方法についてのヒントを参照するよう促した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス