リベンジポルノがソーシャルネットワーク上で大きな問題となっている。精神的苦痛を与えるというのは控えめな言い方であり、最悪の場合は人生をめちゃくちゃにしてしまう。
Facebookは、リベンジポルノの被害者を保護するための対策を強化した。同社は米国時間4月5日、同社が削除した本人の承諾を得ていない親密な画像をユーザーが再共有することを防ぐ新しいツールを発表した。Facebookだけでなく、MessengerとInstagramにも適用する。
同社は写真マッチング技術を利用して、報告を受けて同社の現行規則に基づいて削除した画像を監視する。同社の現行規則では既にリベンジポルノや、その再共有を禁止している。そのような写真を共有またはアップロードしようとすると、同社のポリシーに違反しているため共有されなかったという警告が表示される。
リベンジポルノはインターネットが登場した当初から存在するが、ソーシャルネットワークの普及によってその潜在的影響が増大した。家族、友人、同僚をつなぐソーシャルネットワークと、情報の拡散能力の相乗効果によって、人の尊厳を傷つける機会は大きく拡大している。
Center for Innovative Public Health Research(CiPHR)が2016年に公表した調査結果には、リベンジポルノの影響を受けたことのある非同性愛者の割合が2%であるのに対し、同性愛者と両性愛者になるとその割合が17%に膨れ上がることが示されている。また、Civil Rights Initiativeによると、被害者の82%が社会生活または職場で重大な支障が生じたと報告しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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