30年近く前にワールドワイドウェブ(WWW)を発明したTim Berners-Lee氏が、コンピューティング業界最高の権威を持つ賞を受賞した。大成功を収めた同氏の発明であるWWWは現在、新しいモバイル技術の台頭という局面に差し掛かっている。
Association for Computing Machinery(ACM)は米国時間4月4日、Berners-Lee氏に2016年度A.M.チューリング賞を授与した。受賞者には賞金100万ドルに加えて、最高の栄誉が贈られる。この賞は、英国の研究者であるAlan Turing氏にちなんで命名されている。Turing氏は、第2次世界大戦中にドイツの暗号機「エニグマ」の暗号解読を支援し、コンピュータの基本設計の考案に貢献した人物。
Berners-Lee氏は、HTML(Hypertext Markup Language)とHTTP(Hypertext Transfer Protocol)というウェブの2つの画期的な構成要素を発明した。HTMLはウェブページの構造を記述するための規則で、HTTPはウェブブラウザがウェブサイトからウェブページを取得する方法を制御するもの。また、ウェブ上のあらゆるものにアドレスを付与するURL(Uniform Resource Locator)を考案したのも同氏だ。ハイパーリンクをクリックまたはタップすることによって、世界中の膨大な情報リポジトリに無限にアクセスできるのは、これら3つの技術のおかげだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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