Fordは、インフォテインメント車載システム「Sync」をリリースしした当初から、あるいはそれ以前から、自社の全車種を最もスマートで接続性能も優れた市販車にするという確約に、一切の不安を抱いていない。同社は米国時間3月30日、そうした強みを維持するための大規模な投資を発表した。3億7500万ドルを費やし、新たに数百人のエンジニアを投入して、カナダの首都オタワに技術研究所Ottawa Research and Engineering Centreを建設する計画だ。
Fordはこの取り組みの一環として、BlackBerryの元エンジニア計400人を雇用し、そのうち300人をカナダに配属する予定だ。BlackBerryは、「Sync 3」の基盤となる下位OS「QNX」の供給元であり、モバイルに関する知識に不足はない企業なのは確かだ。BlackBerryは米CNETの取材に応え、QNX部門のエンジニアは今回の移籍には関わっていないと述べた。
新たな雇用は、Fordのモバイル接続担当チーム全体の「2倍を超える」規模となる。新研究所は、インフォテインメント機能の向上、V2X(Vehicle to Everything)通信、さらには自律走行車など、あらゆる分野に取り組む予定だ。さて、ここから次に何が生まれるだろう? BlackBerryのエンジニアが加わるのだから、QWERTY配列で縦型の車載キーボードなどはいかがだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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