ビートを腹で感じるウェアラブルスピーカ「Hapbeat」--東工大発ベンチャーが開発

 音楽を聴く際、イヤホンやヘッドホンだと低音の振動を感じられなくて物足りない。そこで、以前リストバンド型サブウーファー「Basslet」を取り上げたが、重低音ビートを体感できるのは腕にとどまる。

 今回は、そんな音楽の振動を体で感じられるウェアラブルスピーカ「Hapbeat」を紹介しよう。東京工業大学(東工大)発ベンチャー企業のHapbeatが、現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募集している。


音楽の振動を体で感じるウェアラブルスピーカ(出典:Kickstarter)

 Hapbeatは、サイズ75×75×20mm、重さ150gのコンパクトなデバイス。磁石やネックストラップ、クリップなどを使って衣服のお腹辺りに取り付け、巻き尺のように引き出したひもを腹囲計測の要領で回して装着する。スマートフォンやメディアプレーヤと無線接続して音楽を再生すると、ひもを通じて音楽の振動が体に伝わる仕組みだ。再生音は、Hapbeatに挿したイヤホンで聴ける。

ひもを回して装着(出典:Kickstarter) ひもを回して装着(出典:Kickstarter)
ひもが振動を伝える(出典:Kickstarter) ひもが振動を伝える(出典:Kickstarter)

 振動を文字通り体感できるため、いつもの音楽を部屋や鉄道のなかで聴いても、コンサート会場やクラブにいるような臨場感で楽しめる。音楽だけでなく、VRヘッドセットと組み合わせて使うと、ゲームなどへの没入感が高まる。


コンサート会場やクラブにいるような臨場感(出典:Kickstarter)

VRゲームへの没入感が高まる(出典:Kickstarter)

 ひもの長さは150cmあり、ポッチャリさんでも問題なく使えるだろう。電源は内蔵バッテリ。USBで充電する。


USBで充電(出典:Kickstarter)

 なお、Hapbeatは東工大の長谷川晶一研究室から誕生した合同会社。Hapbeatの製品化に向け、首都大学東京の准教授である馬場哲晃氏やその研究室の学生や卒業生、DMM.com、Autodeskなども協力している。


東工大発ベンチャーが開発(出典:Kickstarter)

 Kickstarterでの支援受付期間は日本時間4月26日まで。目標金額の14万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間3月31日11時)で約6000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと26日ある。

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