Uberは女性従業員の雇用に苦戦しているようだ。
男性が多い従業員の男女比均等化に力を入れると宣言しているUberだが、セクハラや性差別スキャンダルが相次いだことで、同社で働きたいと思わない女性もいる。
Uberは3月に入り、ソフトウェアエンジニアであるKamilah Taylor氏を雇用しようとしたが、彼女はそれを断ったという。The Guardianが報じている。
Taylor氏は、同氏を採用しようとしたUberの女性マネージャー宛てのLinkedInメッセージに、「Uberの問題のあるビジネス慣行や性差別主義を考慮し、入社するつもりはない」と記した。
Uberのマネージャーはその後、墓穴を掘ってしまったようだ。
「あなたの懸念はわかる。ただ、性差別は技術業界をはじめとする業界全体の体質だと私は言いたい。私は当社で、何人かの非常に素晴らしい人々に出会ってきた」とそのマネージャーは記した。
UberはThe Guardianに対して、そのやりとりについて調査していると述べた。Uberによると、そのやりとりは同社の採用部門に承認されたものではないという。
先週、Uber取締役のArianna Huffington氏と2人の女性上級幹部は記者会見を開催。Uberは正しい方向に向かっており、リーダーシップと説明責任、「正しい文化」に注力していると語っていた。
Uberの最高人事責任者であるLiane Hornsey氏は、「Uberを素晴らしい職場にするためには、多様性の受け入れに注力することが極めて重要だ。われわれはチームとして、より密接に連携する必要がある。現段階では、誰もが意見を聞いてもらえるようにすること、そして誰もが尊重されていると感じられる環境を作ることに特に力を入れている」と述べた。
Taylor氏とUber経営者のやりとりを見ると、Hornsey氏の考え方は、Uber全体にはまだ浸透していないようだ。
ほかの女性エンジニアもUberに対して同様の印象を表明している。
Appleのデザイン担当マネージャーであり、IT業界で率直に意見を述べる女性でもあるJulie Ann Horvath氏は、「私のIT業界の友達や相互フォロワーは皆、Uberの劣悪な企業文化について何年も前から知っていたように感じる」とツイートした。
I feel like every one of my friends and mutuals in tech has known about Uber's trash company culture for years.
— Julie Ann Horvath (@nrrrdcore) 2017年3月22日
RT if you knew.
Bloombergによると、別の女性(ブランド戦略専門家のCassie Vance氏)も雇用の機会について3月にUberからアプローチを受けたが、Uber関係者と会うことを拒否したと述べたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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