スマートフォンの爆発は過去の話だ。今度飛行機に搭乗する時に安全性を脅かす最大のリスクは、ヘッドホンのバッテリかもしれない。
睡眠中にバッテリ式のヘッドフォンが爆発し、女性がひどいやけどを負った事故を受け、豪運輸安全局(ATSB)は今週、安全に関する警告を出した。
女性は北京からメルボルンに向かう旅客機の機内で「大きな爆発音」を聞いた後、ヘッドホンが発火したため、顔、首、唇、手にかけてやけどを負ったとATSBは伝えている。
「振り向くと顔に焼けるような痛みを感じた」「顔を触ると、ヘッドホンが外れて首の辺りに落ちた」と女性はATSBに話したという。
「それでも焼けている感じがしたため、床に放り投げた。ヘッドホンからは火花が散って小さな炎も見えた」(女性)
ATSBは、ヘッドホンの中のバッテリが発火したと考えていると述べ、バッテリとカバーは溶けて旅客機の床に付着したとしている。同局は、女性が使用していたヘッドホンのブランドを明らかにしていない。
2016年に、バッテリの発火問題を受けてサムスンの「Galaxy Note7」が機内持ち込み禁止になった後、航空会社各社は、バッテリの安全性については既にかなり警戒していた。
ATSBは、安全に関する注意勧告を更新し、予備のバッテリを必ず機内持ち込み手荷物に入れることを求めている。これ以外に、電動シートを動かす前に携帯電話の場所を確認することを求めている。携帯電話がシートのすき間に入り込むと、携帯電話のバッテリが破損する恐れがあるためだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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