デノンからAWA、Spotify対応のワイヤレスオーディオシステム「HEOS by Denon」

 ディーアンドエムホールディングス3月14日は、デノンブランドからAWA、Spotifyに対応したワイヤレススピーカ「HEOS by Denon(ヒオスバイデノン)」(HEOS)を発表した。無線、有線LANに対応し、ストリーミングサービスやインターネットラジオを再生できる。発売は3月15日。

左からディーアンドエムホールディングスのジャパン・セールス&オペレーションプレジデントの中川圭史氏、AWAの取締役/プロデューサーである小野哲太郎氏
左からディーアンドエムホールディングスのジャパン・セールス&オペレーションプレジデントの中川圭史氏、AWAの取締役/プロデューサーである小野哲太郎氏

 HEOSは、2014年に欧州、北米、アジア、オセアニアといった地域で先行発売しており、満を持して日本市場に投入するもの。ディーアンドエムホールディングス国内営業本部営業企画室室長の上田貴志氏は「ストリーミングサービスの動向やユーザーのライフスタイルの変化などを見ながら発売のチャンスを伺っていた」とし、日本における環境が整ってきたと話した。

 発売されるのは、ネットワークスピーカ「HEOS 3」(想定税込価格:3万6000円前後)、ポータブルネットワークスピーカ「HEOS 1」(同:2万7000円前後)、ワイヤレスプリアンプ「HEOS LINK」(同:4万円前後)の3モデルとHEOS 1の専用バッテリパック「HEOS 1 GO PACK」(同:1万1000円前後)になる。

  • 「HEOS 3」

  • 「HEOS 1」と専用バッテリパック「HEOS 1 GO PACK」

  • 「HEOS LINK」

ディーアンドエムホールディングス国内営業本部営業企画室室長の上田貴志氏
ディーアンドエムホールディングス国内営業本部営業企画室室長の上田貴志氏

 ワイヤレススピーカと言うと、現在Bluetooth対応が一般的で、市場も右肩上がりで伸長している。HEOS 1、3もBluetoothによるワイヤレス再生機能は備えているが、メインはあくまで有線、無線LANだ。「Bluetooth接続は、スマートフォンやタブレットから操作するため、着信があると音楽が途切れてしまうし、再生中はスマートフォン側のバッテリも気にしなければならない。HEOSはストリーミングサービスやミュージックサーバと直接通信できるため、そうした心配がいらなくなる」(上田氏)とBluetoothスピーカとの違いを説明する。

 専用の無料アプリ「THE HEOS APP.」から一括して操作ができ、複数のスピーカを1つのアプリからコントロールすることが可能。リビングとベッドルームに1台ずつHEOSを置けば、同じ曲を流したり、それぞれ別の曲を流したりとシチュエーションに応じて使い分けられる。同一ネットワーク上の複数のスマホやタブレットで同時に操作もでき、プレイリストを編集したり、音楽をシェアすることも可能。プレイリストに登録する曲はストリーミングサービスの曲もローカルの音楽ファイルも混在して使える。

 HEOS 3は、デュアルフルレンジドライバを搭載し、縦置き、横置きの両方に対応。サイズは高さ128mm×幅275mm×奥行き156mmで、重量約1.9kg。2チャンネルのClass Dアンプを搭載し、豊かでクリアなサウンドを再生する。

 HEOS 1は、高さ189m×幅129mm×奥行き128mで、重量約1.4kgのコンパクトスピーカ。別売のGo Packを装着すれば、完全ワイヤレスで最長6時間の連続再生を実現。Go Packには付属のスプラッシュガードも備えており、キッチンやバスルームなどの水回りでも使用できる。

 両機種ともに、2つのHEOSを使用すればステレオ再生が可能。ハイレゾ音源の再生にも対応する。USBメモリ接続ができるほか、3.5mmのオーディオ入力も装備する。再生可能なオーディオファイルは、320kbpsまでのAAC、MP3、192kbpsまでのWMA、192kbps/24bitまでのFLAC、WAV、ALAC、2.8MHz/5.6MHzのDSD。ストリーミングサービスは、AWA(5月にアップデート予定)、Spotify、TuneIn、SoundCloudに対応する。

 既存のオーディオシステムにHEOS機能を追加できるワイヤレスプリアンプHEOS Linkも用意する。プリアウト、同軸/光デジタル出力、サブウーファプリアウトを備え、オーディオシステムに合わせてシステムの拡張ができる。サイズは高さ74mm×幅155mm×奥行き150mmで、重量約1.3kg。

 ディーアンドエムホールディングスのジャパン・セールス&オペレーションプレジデントの中川圭史氏は「ディーアンドエムホールディングスは、デノンとマランツという2つのブランドで、最適なホームエンターテイメントを提供してきた。ホームエンターテイメントは時代とともに変わるが、真面目なモノ作りで、オーディオ業界をリードしてきたことは変わらない事実。ストリーミング再生においてもその思いを継続していきたいと考えており、それが今回のHEOSになる」と意欲を話した。

 会場には、5月のアップデートでHEOSアプリ上からプレイリストや楽曲選択が可能になるストリーミングサービスAWAを手がけるAWAの取締役/プロデューサーである小野哲太郎氏も登場。「サービス開始当初は、通勤、通学時の使用が多かったが、最近は土日の午前中や夜などの使用が上がってきた。これはAWAの中で音楽と出会うことで、音楽を聞く時間が変化したということだと思っている。通勤時はスマートフォンとイヤホン、自宅に帰ってからはスピーカとシームレスに音楽をまとい、ついてくるような体験が自宅でできるのは大変おもしろい。これが次の音楽市場を後押しすると感じている」とコメントした。

 今後は、HEOSのモジュールをほかのデノン製品に搭載し、展開していくことも考えているとのこと。ヘッドホンなどへの応用も可能性はあるとした。

「HEOS by Denon」シリーズ
「HEOS by Denon」シリーズ

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