スマートフォンやタブレットでできる作業は増えたが、長く複雑な文章の執筆、設計図の作成、グラフィックスや映像の編集などにはPCが欠かせない。PCの操作環境も常に改良されているものの、いまだ100年以上前に考案されたQWERTYキーボードが使われていることは驚きだ。
歴史が長いだけあってQWERTYキーボードには馴染んでいるが、両手を使うのは大きな欠点だろう。片手で入力しながら、電話で話したり、メモを書いたり、飲み物を飲んだり、ポテトチップスを食べたりしたい。目的は何であれ、キー操作は片手で済ませたい。
そこで、PCの文字入力や各種操作が片手で可能なBluetoothキーボード「TIPY」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
TIPYは、片手でPCのさまざまな操作ができるキーボード。扇型の表面に多数のキーが配置されていて、文字入力だけでなく、ショートカットやファンションキーの入力、マウスの操作も可能という。
右手用と左手用が別のモデルで提供される。そのため、今は右手でほかのことをしたい、次のタイミングでは左手をPC操作以外に使いたい、という場合には、2種類のTIPYを用意することになる。
なお、現時点でTIPYはプロトタイプが存在せず、3Dモデルと設計図だけだという。パーツを1つ1つ開発する必要があり、実働モデルの動きは当分見られそうにない。
Indiegogoでの目標金額は6万ユーロ。記事執筆時点(日本時間3月8日15時)で集めた資金はまだ410ユーロ。キャンペーン期間はあと2カ月ある。
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