米憲法修正第1条をめぐり、緊張感高まる攻防を繰り広げていたAmazonの戦いが、拍子抜けの結末を迎えた。
同社は、アーカンソー州の殺人事件をめぐる裁判で、「Amazon Echo」スピーカーのユーザーデータを引き渡すことに同意した。同社はこの数カ月間、情報提出を求める令状を拒否し続けていた。米国時間3月6日に公開された裁判所提出書類によると、Echoを使用していたJames Andrew Bates被告がデータ開示に同意したことを受けて、Amazonは態度を一変させたという。
Bates被告が同意する少し前の2月には、Amazonはユーザー情報の開示に強く抵抗する姿勢を見せていた。Bates被告がEchoに録音した音声は米憲法修正第1条の下に保護されると同社は主張していた。
Amazonは3月3日に、同社が保存していた2015年11月21日から22日にかけてのBates被告のEchoからの録音音声に相当するデータを提出した。これによってこの裁判における同社の申し立ては棄却され、8日に予定されていたEcho問題に関する公聴会は中止されたと書類には記されている。
Amazonの広報担当者は7日、それ以上のコメントを退けた。Bates被告の弁護士を務めるKathleen Zellner氏は7日のツイートで、Echoデータの提示に合意したと述べ、「私のクライアントであるJames Batesさんは無実だ」と付け加えた。
Amazon Echo Case: We agreed to release recordings-my client James Bates is innocent.
— Kathleen Zellner (@ZellnerLaw) 2017年3月7日
@ABC2020 @DiscoveryID @48hours @DatelineNBC
AmazonがEchoの録音音声を開示したことで、ユーザーのプライバシーと重大犯罪を捜査する法執行機関の必要性のどちらに重きを置くかという、重要な意味合いをはらむ法的な争いは、回避される形となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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