DNPが考える“未来の買いもの”--ICタグで瞬時に決済、ロボットがレシピをおすすめ

加納恵 (編集部)2017年03月07日 18時31分
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 大日本印刷は、ICタグや電子透かし技術を使った「未来のお買いもののカタチ」を、3月7〜10日まで東京・有明で開催するリテールテックJAPANに出展している。3つの“カート”を用意し、店内でのキャンペーン誘導や、RFID(IC)タグによる即時決済など、新たなショッピングの形を提案する。


リテールテックJAPAN内に「未来のお買いもののカタチ」として3つのカートを公開した

 大日本印刷は、チラシや店内POPさらに商品パッケージなどあらゆる印刷物を手がけているが、今回の展示では、小売店に関わる情報を紙ではなく、スマートフォンやタブレット向けに展開することで、新たな買い物体験に結びつける。「デジタルトランスフォーメーション」をテーマに、電子タグや電子透かしどのデジタル技術なと店舗内のリアルの融合を目指す。

 公開されたのは、電子透かしを活用した「One to Oneレコメンドカート」、電子タグによる「RFID決済カート」、ロボットがおすすめ商品などを教えてくれる「ロボットコンシェルジュカート」の3つ。

 One to Oneレコメンドカートは、商品のパッケージに電子透かしをいれることで、位置連動型のキャンペーンなどをユーザーに提供するというもの。カートに付けられたタブレットのカメラに専用カードをかざし、個人情報を認識。カードにはポイント情報や支払い方法、アレルゲン情報などをマイアカウントとして保存できる。

 商品購入時もタブレットのカメラに商品をかざすだけで、電子透かし技術が商品の原材料やキャンペーン情報、価格などを読み取り、タブレット上にアラートを出す仕組み。位置情報はビーコンを使って取得する。


One to Oneレコメンドカート。パッケージに電子透かしが印刷されていて、タブレットのカメラにかざすと商品の情報を読み取る

 RFID決済カートは、カート内に装着したRFIDリーダで、カートに入れた商品の情報を瞬時に読み取り、スムーズな決済を促す。同時に複数の商品をカート内に入れても、別々に認識できるとのこと。

 大日本印刷では同日、コンビニ向けの低価格RFIDタグの開発に着手したことを発表しており、店内の全商品に取り付けることで業務の効率化を支援していくとのこと。現在10円台と割高だが、低価格なUHF帯のRFIDの開発を進めることで、2020年までに単価5円以下、2025年までに1円のRFIDタグの実現を目指している。

 低価格化にはタグ自体の小型化が大きく寄与するため、現在の0.5mm角を2020年までにICチップメーカーと共同で0.3mm角サイズにまで小型化する計画だ。


RFID決済カートでは、商品に付けられたRFIDタグを読み取ると商品情報を入手できるほか、クレジットカードなどを登録しておけば瞬時の決済が可能

 さらなる未来のお買い物体験ができるのがロボットコンシェルジュカートだ。カートにロボット型のAIコンシェルジュが付いたもので、会話をしながら買い物していくことが可能。例えば白ワインをカートに入れると「この商品のオススメ情報」として、「果物をあわせてみませんか?」などのレコメンドをしてくる。

 ロボットのため、RFIDタグなどが付いていない商品でも色や形から何かを推測でき、野菜や魚、果物などもスキャンすることで情報を取り込める。


ロボットコンシェルジュカート
  • ロボットに白ワインの情報を読み取らせる

  • タグなどがついていなくても色や形からりんごを特定することもできる

 大日本印刷ブースではこのほか、POSデータと連動した「電子棚札ソリューション」やRFID連動ミラー型サイネージ、電子ペーパーを使ったソリューションなどを展示。新たな店舗の形を提案している。

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