セコムは3月7日、事前の警備計画立案から当日の警備に至る一連のプロセスに「空間情報」を活用し、広い空間を立体的に隙なく見守る「立体セキュリティ」を本格的に展開すると発表した。
2020年に向け、多くの選手や観客が集まるスポーツ大会や外国の要人が集まる国際会議など、大規模イベントにおいて、入念な警備計画の立案、厳重な警備実施が重要となっている。これまでの警備計画の立案は、地図や見取り図といった平面図がベースとなり、イベントが開催される空間全体を俯瞰し、立体的な状況を想像しながら起こりうる事象を想定して警備計画を立案する、高度なプランナー能力が必要だった。
さらに、警備対象の建物やイベントが開催される空間には、多数のカメラが配置されるようになっている。警備実施時には、カメラから得られる画像情報を分析して危険を察知し、実際に警備を担う警備員の対応にいち早く活用すべく、立体セキュリティの本格展開を決めたという。
大型イベントなどでは、平面の図面情報に加え、警備対象の建物や周辺の地理情報といった空間情報を活用した「セコム3Dセキュリティプランニング」を活用。防犯カメラの最適な配置や「セコム飛行船」「セコム気球」などを活用した上空からの俯瞰映像をシミュレーションで確認。想定されるリスクを把握し、最適な警備計画を立案する。
実際の警備時には、地上に設置された「仮設防犯カメラ」や警備員が身に着けた「ウェアラブルカメラ」からの映像に加え、飛行船や気球による上空からの画像を活用し、リアルタイムで警備する。
こうした情報の統合と画像認識技術を活用し、不審な動きや混雑状況を分析。システムから得られた情報を警備本部の監視員が適切に判断し、現地の警備員や関係者と連携しながら安全・安心な運営を支えるという。
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