Googleが先週末にかけて誤って偽情報を拡散させたと報じられた件で、同社は米国時間3月6日にこれを認めた。
「残念ながら、不適切なコンテンツや誤解を招くコンテンツを含むサイトがGoogleで取り上げられてしまうことがある」とGoogle広報担当者はコメントした。
5日、Googleが「強調スニペット」という検索機能によって、不正確な情報と陰謀説を拡散しているという指摘がソーシャルメディア上を駆け巡った。TheOutline.comとSearchenginelandもこれを報じた。
その強調スニペットがGoogle検索結果上部のボックスに表示されているのを読者も目にしたかもしれない。あるいは、「Google Home」機器に質問したときに、その情報が返されるのを耳にしたかもしれない。
先週末、強調スニペットは「オバマはクーデターを企てているのか」という質問に対して何やら怪しい回答を返していた。オバマとはもちろん、Barack Obama前大統領のことだ。
「Western Centre for Journalismの独占ビデオで明かされた情報によると、オバマは中国共産党と結託していた可能性があるだけでなく、2016年の任期満了間際に、実は共産主義のクーデターを計画していた可能性がある」とGoogleは回答していたのだ。
And here's what happens if you ask Google Home "is Obama planning a coup?" pic.twitter.com/MzmZqGOOal
— Rory Cellan-Jones (@ruskin147) 2017年3月5日
先週末にいったい何が起こったのだろうか。Googleによると、強調スニペットという検索機能には、サードパーティーサイトからのテキストを引用して検索クエリにマッチする情報を自動的に提供するアルゴリズムが利用されているという。これによってほとんどの場合は、役立つ概要情報や、ユーザーの質問に対する回答が提供される。しかし、このアルゴリズムが、信頼性の高い情報源とそうでない情報源を必ず区別できるとは限らない。
「強調スニペットが当社のポリシーに違反しているという通知を受けたら、直ちにそれを削除しており、今回もそのように対応した」とGoogleは述べ、「これによってご迷惑をお掛けしたことをお詫びする」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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