高級ホテル・旅館の宿泊予約サイト「Relux(リラックス)」を運営するLoco Partnersは3月8日、宿泊施設が予約者の無連絡キャンセルによる損害を被った場合に、一定金額を支給するサービス「No-Showプロテクション」を開始した。
Reluxは、一流のホテルや旅館を厳選した、会員制の宿泊予約サービス。満足度の保証、宿泊プランの最低価格保証、Relux会員だけが受けられる特別な特典やもてなしといった、高品質なサービスを提供していることが強みだ。2月末にはKDDIの連結子会社となった。
今回開始したNo-Showプロテクションは、Reluxに掲載されているホテルや旅館において、No-Show(旅行者が予約当日に宿泊先へ現れない無連絡キャンセル)が発生した場合に、一定金額を支払い宿泊施設をサポートする制度。ユーザーがRelux経由で宿泊予約をしてNo-Showが発生した場合、かつNo-Show発生後に宿泊施設が予約者からキャンセル料金を徴収できなかった場合に対象となる。
支給金額は、No-Show1回1組につき1万円(上限:年間最大3回まで)。サービス提供期間は、2017年4月1日~2018年3月31日にチェックアウトする予約。ただし、2018年4月1日以降にチェックアウトする予約分については、未定としている。
同社によると、宿泊業界において、気軽で簡単なオンライン・トラベル・エージェントを経由した宿泊予約が人気となっている一方、No-Showの損害が大きな課題として挙げられるという。対策として、一部の宿泊施設では事前のクレジットカード決済による予約受付を導入しているが、多くの宿泊施設では事前のクレジットカード決済と現地決済の双方を採用しており、No-Showの根本的な解決には至っていないと指摘する。
あるRelux契約施設では、No-Showの発生割合が予約全体の約1%に上るほか、1室につき1組の旅行者しか受け入れられないという宿泊施設の特性上、No-Showによる経済的損失の影響は大きいそうだ。さらに、No-Showはこれらの金銭的な損害だけでなく、新規顧客獲得の機会損失などの継続的不安にもつながっているという。
これまでも同社では、キャンセル料金の明示によるNo-Showの未然防止や、No-Show発生時のキャンセル料請求に宿泊施設と取り組んできたが、新たにNo-Showプロテクションをサービス化することで、宿泊施設のNo-Showによる損害を軽減したいとしている。
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