オンライン宿泊予約サイトBooking.comは7月28日、日本市場により力を入れて積極的に展開していくことを明らかにした。
Booking.com 日本地区リージョナル・マネージャーの勝瀬博則氏は、「“観光立国日本”の戦略や円安の影響などもあって、訪日観光客数は前年同月比で44%増加(2015年4月)している。2014年の訪日客数は1300万人を超える。Booking.com内での日本の送客数ランキングは2012年に32位だったが、今は10位。全力を挙げて、観光立国の手伝いがしたい」と語った。
訪日客のトップは中国で、続いて台湾、タイ、香港、オーストラリア、韓国と続く。ワールドワイドに展開するBooking.comの強みを生かし、訪日客と日本から海外への旅行者の両方をターゲットにし、利用促進に向けて積極的に取り組むと説明した。
Booking.comは、1996年にオランダのアムステルダムでスタートした企業だ。まもなく20周年を迎える。今では42カ国語に対応し、218の国と地域の70万件以上の宿泊施設を予約できる。1日平均85万泊以上の客室が予約されているという。
日本市場においては2009年、渋谷にオフィスを開設した。1人の社員からスタートし、今では約200名の従業員がいるという。今はセールスとカスタマーサービススタッフが半々で、今後はコールセンターの社員を大幅に増員する予定という。
また現在、国内には表参道、渋谷、大阪、福岡、札幌の5箇所に事業所があるが、11月には沖縄県に那覇オフィスを開設する予定だ。さらに日本の予約可能な宿泊施設を拡大し、現在の7000件から2016年までに約1万件の達成を目指す。
さらにスマートフォン向けの予約アプリも強化した。iOS版に加え、Androidでも展開。ローカライズされた独自コンテンツが読めるのも特長のひとつだ。Booking.comでは、国内初となるテレビCMも開始し、知名度のアップを狙う。
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