スマートフォンやタブレットは多機能かつ高性能で、携帯性にも優れたモバイルデバイスだ。しかし、文字が入力しにくく、外付けキーボードやPCを使ったりして、スマートフォンなどでの長文入力を最初から諦めている人も多い。
そのため、QWERTYキーボードを備えるコンパクトなモバイルデバイスの人気は根強い。最近も、ソニー製「VAIO type P」の再来を思わせる7型ポケットPC「GPD Pocket」を紹介したばかりだ。
今回は、1990年代に注目を集めた英国発のキーボード付きPDA「Psion」(サイオン)を彷彿(ほうふつ)とさせる、AndroidとLinuxのデュアルブートデバイス「Gemini PDA」を取り上げる。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
Gemini PDAは、QWERTYキーボードを搭載する、横長のクラムシェル型モバイルデバイス。重さは400g、畳んだ状態のサイズは17.1×8.0×1.35cmと「スマートフォン並み」で、鞄やポケットに入れて持ち運べる。画面を開くと裏側が支えになり、安定したタイピングが可能。ソフトキーボードを表示する必要がないため、5.7インチ画面の全体が無駄なく使える。画面はタッチ操作もできる。
全体的な雰囲気やキーボードの見た目、開く角度などが、Psionを思い出させる。それもそのはずで、かつてPsionを手がけたデザイナーのMartin Riddiford氏がデザインしたそうだ。
無線LAN(Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac)のみに対応したモデルと、Wi-Fiおよびモバイルネットワーク(GSM/WCDMA/LTE)の両方に対応したモデルの2種類を用意する。後者は、VoLTEによる音声通話にも使える。
電源は交換式リチウムイオンバッテリで、容量は8000mAh。待機時間は2週間、通話時間は12時間という。
そのほかの主な仕様は以下のとおり。
Indiegogoでの目標金額は20万ドル。記事執筆時点(日本時間3月1日12時)で約14万2000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと1カ月ある。
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